打線爆発14点! オープン戦連勝を飾る/春季オープン戦

明大打線が実力を存分に発揮し、快勝した。8回裏に西山虎太郎内野手(商4=履正社)が勝ち越し打を放つと、その後も打線がつながり一挙12点。投手陣もピンチを招きながらも踏ん張りを見せ、いい形での勝ち星を挙げた。
〝猛猪打線〟が奮起した。7回までは好機をつくるもあと1本が出ず、苦戦を強いられる展開に。試合が大きく動いたのは8回裏。上田希由翔内野手(国際3=愛産大三河)がこの日3本目の安打となる内野安打で出塁する。後続も続き敵失策で同点とすると、打席には西山。4球目を捉えた打球は、右前安打に。「何とか1本打てて良かった」(西山)と値千金の勝ち越し打となった。終わってみれば、打者17人9安打の猛攻で12点を挙げた。中でも途中出場の明新大地外野手(政経4=明大中野)が2安打4打点の活躍。「無駄な力を入れないで、バッターボックスに立てている」。ラストイヤーを迎えた努力の天才が、強烈なインパクトを残した。
投手陣も新戦力が台頭した。3番手で登板した渡部慎之介投手(情コミ3=桐蔭学園)が2三振を含む1回零封。オフ期間にサイドスローへと投球フォームを変え「結構いい感じにハマっている」(渡部慎)。転向してからわずか3カ月だが、ここまでオープン戦で好投を続けてきた。「リーグ戦でも同じように投げたい」。期待の左腕が、明大の救世主となる。
投打ともに戦力が整いつつある明大。春季リーグ戦初戦まで残された期間はあと1週間だ。最高の状態で開幕を迎えるために「一体感を持ってやっていきたい」(明新)。6季ぶりの栄冠に向けて明大ナインは進み続ける。
[伊藤香奈]
関連記事
RELATED ENTRIES