今季初白星! 完封リレーで接戦を制す/春季オープン戦

2022.03.21

 今季初白星だ。先発・蒔田稔投手(商2=九州学院)は5回を無失点に抑え、試合の主導権を引き寄せる。すると相手先発に抑え込まれていた打線も奮起。7回裏、長南佳洋外野手(文3=八戸学院光星)の適時打で1点を先制すると、続く8回裏にも追加点を獲得する。そのまま逃げ切り完封リレーで勝利を収めた。

 


 

 序盤は両先発が緊迫した投手戦を展開した。先発・蒔田が巧みに変化球を織り交ぜ5回までを零封すると、相手先発・菊地吏(専大)も力のある直球を低めに集め明大打線を封じ込む。スコアボードに0が並ぶ中、明大は2番手にケガから復帰した石原勇輝投手(商2=広陵)を投入。キレのある直球で先頭をいきなり三球三振に切って取ると、勢いそのままに2回を抑える好リリーフ。「これからはチームに貢献できるように」(石原)と、春季リーグでの覚醒を予感させる投球を披露した。終わってみれば投手陣は完封リレー。春に向けて上々の仕上がりだ。

 

 試合の均衡を破ったのは4年生のバットだった。「一球一球の気持ちを感じた」(長南)と、投手陣の粘投に長南が応える。並行カウントで迎えた5球目、甘く入った直球を捉えた打球は中堅手の前に落ちる適時打となり1点を先制。続く8回裏には代走から出場した直井宏路外野手(商1=桐光学園)の内野安打で追加点を挙げ、投手陣を援護した。

 

 幸先のいい形で勝利を収めた明大ナイン。「リーグ戦で優勝して日本一になれるように」(石原)。目指すのは〝頂〟のみ。歓喜の瞬間を目指して、勝利のために〝戦〟い続ける。

 

[栗村咲良]