古賀大学ラストレース 学生トップで有終の美/全日本競歩能美大会

2022.03.20

 日本人最上位かつ1時間20分00秒を切ればオレゴン2022世界選手権(以下、世界選手権)への出場権を獲得できる今大会。エース・古賀友太(商4=大牟田)は序盤から前方でレースを進め、そのままペースを落とさず2位でフィニッシュ。世界選手権への切符は惜しくもつかめなかったが、学生トップで4年間を締めくくった。

 

3・20 第46回全日本競歩能美大会兼第16回日本学生20キロ競歩選手権(日本陸上競技連盟公認能美市営20キロコース)

全日本男子20キロ競歩

 2位 古賀 1時間20分40秒

学生選手権20キロ競歩

 1位 古賀 1時間20分40秒

※濱西は途中棄権

 

 「前半は抑えて入った」。スタートから飛び出した松永大介(富士通)や住所(順大)には付いていかず、第2集団でレースを進める。「歩形に不安を残したくなかった」。3度の警告が響き10位に沈んだ日本選手権の反省を生かし、ペナルティーを受けない着実な歩きを意識。レースが動いたのは13キロ過ぎ。前にいた住所に追い付き、そのまま単独でペースを刻んでいく。「ラスト5キロで上げるのが理想のレースプランだった」。しかし、松永のハイペースな歩みに押され、差を縮めることができず。結果は全体2位、学生としてはトップの1時間20分40秒でレースを終えた。目標であった全体での優勝、1時間20分00秒の世界選手権への派遣設定記録切りはならなかった。

 

 「いいことも悪いこともあったが、チームの人たちに寄り添ってもらった」。レース後、悔しさをにじませながらも、周りへの感謝の言葉を口にした。「彼の頑張りが明治の競走部にいい影響を与えてくれる」(園原健弘監督)。競歩部門のエースとして、常に高いレベルで結果を残してきた古賀。卒業後は大塚製薬で競技を続けることになる。「タイムだけでなくフォームも見直して、挑戦していきたい」。日本の競歩のレベルは世界でもトップクラスだ。「そこに自分も割り込んでいきたい」。一つ一つ結果を残し、国際試合でも活躍できる選手へ。明大での4年間を糧に、歩みを止めることはない。

 

[桑原涼也]

 

※レース後のコメントは後日「紫走堅固」にて掲載いたします。

古賀選手の4年間を振り返った記事はこちらから!