あと1死で勝利を逃し悔しい引き分け/春季オープン戦

2022.03.17

 あと1死が取れなかった。先発・村田賢一投手(商2=春日部共栄)は、テンポのいい投球で5回1失点と好投を見せる。その後相手のミスに付け込み2点をリード。だが、迎えた9回表、2死から走者を出すと、特大の本塁打を打たれ同点に。まさかの引き分けとなった。


 

 序盤は互いに攻めあぐねた。村田は2回表以降毎回走者を出すも、本塁は踏ませない粘投を見せる。打線はそれに応えようと3回裏2死、安打が出るとすかさず盗塁。その好機を逃さなかった。続く山田陸人内野手(法3=桐光学園)が「いい打者がたくさんいるので後ろにつなぐ気持ちで」と、左前へクリーンヒットを放ち先制。山田陸はこの日2安打と好調ぶりを見せた。

 

 明大が2点を先行し迎えた最終回。勝利は目前となったところで、大学日本代表候補の森下(中大)が立ちはだかった。それまで2回被安打0だった蒔田稔投手(商2=九州学院)が2死から安打を許すと、直後の森下が左翼手のはるか頭上をいく本塁打を放つ。わずかなスキを突かれ、勝利を逃してしまった。

 

 前日は終始流れをつかめず敗北したものの、一時はリードした今試合。「負けないチームになる」(山田陸)。力強いその言葉通り、着実に力を付けていっている明大。春季リーグ戦開幕へ向け、進み続ける。

 

[西田舞衣子]