高島泰都王子製紙内定! 準硬式から社会人へ

2022.02.08

 高島泰都投手(法4=滝川西)が社会人野球チーム・王子に内定した。王子は都市対抗野球大会でも優勝経験のある東海地方では有名なチーム。主な出身プロ野球選手は西川龍馬(広島東洋カープ)や、熊代聖人(埼玉西武ライオンズ)など。高島は大学4年間で磨き上げた投球術を持って王子の本拠地・愛知県に殴り込む。

 

 まさに快挙だ。高島は最速150キロの直球に、抜群の制球力を持ち合わせる。大学では2年次の関東選手権から台頭し、優勝の立役者の1人に。3年次からはエース格に成長。土日で行われるリーグ戦の1試合目にはほぼ確実に登板し、打者を翻弄(ほんろう)し続けた。準硬式と硬式の大きな違いはボールの性質。握り方や変化球の曲がり方も違うため、今まで通り投げて、今まで通りの球がミットに収まる、というのは難しい。しかし、球速は硬球の方が3~5キロほど出やすいと言われており、磨き方次第ではさらなる成長に期待もできる。

 

 また、王子内定は縁もあっての結果だ。「髙桒(一真・令2商卒)さんが明大OBの王子ホールディングスの人と知り合いだった」。さらに王子製紙野球部のマネジャーも早大準硬式野球部出身。そこからつないでもらい王子の練習に参加。その時の投球が目に留まり、入団が決定した。セレクションや推薦とはまた違う、たくさんの人とつながりながら得たチャンスを高島はモノにしたのだ。

 

 「自分自身でも驚いている」。明大準硬式野球部から社会人野球に進むのはここ数年ではいない。この入団は後輩たちにも良い影響を及ぼしそうだ。まずは社会人野球大会最高峰の都市対抗野球大会への出場が目標となる。ただ、もちろんここで終わりではない。優勝、そして次のステップへ。高島はスタートラインに立ったばかりだ。

 

[菊地秋斗]