優勝ついえた1敗 流れつかめず白星を逃す/東京六大学秋季フレッシュトーナメント

2021.11.02

 手痛い敗戦を喫した。初回に許した3点を追う明大は3回裏、上位打線がつながり同点に追い付く。しかし4回表、痛恨の被弾で再びリードを許す。終盤は救援陣が守備でリズムをつくるも、攻撃に生かすことができず。優勝への道が断たれる一戦となった。

(明)●岡田幹、渡部慎、石田―菅原

(立)○沖、渡部太、石元、野口―戸丸

【安】(明)9(法)8

【本】(立)戸丸(4回)

【三】(明)堀内(3回)

【二】(明)久島(2回)(立)柴田恭(1回)、寺﨑(1回)

(明)◇犠打1 菅原(4回) ◇併殺0 ◇残塁5 ◇盗塁0 ◇失策0

 

 初戦を劇的な逆転勝利で飾り、勢いに乗りたい明大。この日の先発マウンドを任されたのは岡田幹太投手(政経2=常総学院)。春季フレッシュトーナメントで6回1失点の好投を見せた右腕に期待がかかる。しかし初回に満塁のピンチを迎えると、守備の乱れも絡み3点を失う。取り返したい打線は3回裏、先頭の堀内祐我内野手(文2=愛工大名電)が三塁打で出塁し反撃の口火を切った。3番・西川黎外野手(商2=履正社)の適時打で1点を返すと、4番・杉崎成内野手(総合1=東海大菅生)が安打でつなぎ、なお2死二、三塁の好機をつくる。迎えるは5番・久島光太郎内野手(政経2=徳島城南)。打球をうまく左翼前に運び、2点適時打で同点に追い付く。クリーンアップの活躍で試合を振り出しに戻した。

 

 流れを持っていきたい明大だったが、直後の4回表、再び立大打線につかまる。テンポよく2死まで取り、迎えた戸丸(立大)への2球目だった。振り抜いたバットから放たれた打球は無常にも左翼スタンドへ。再び勝ち越しを許し、終始流れをつかむことができなかった。

 

 今試合の敗戦により優勝への道は途絶えた。しかし、今試合では救援として登板した渡部慎之介投手(情コミ2=桐蔭学園)と石田朗投手(政経2=明大明治)が共に自責点0と粘りの投球を披露。投手陣が課題の明大に明るい話題をもたらした。2日後の3―4位決定戦では、一つでも上の順位を目指しチーム一丸となって勝利をつかみにいく。

 

[西村美夕]