
4年生による圧巻の投手リレー! 春の雪辱果たす/東京六大学秋季リーグ戦
秋季リーグ戦最後の登板となった高島泰都投手(法4=滝川西)。投げては6回を3安打1失点。打っては1本塁打2打点と、投打にわたって躍動した。7回からは前田剛志投手(農4=札幌一)が後を受け継ぐ。3回をほぼ完璧に抑え、今年度一度も勝てていなかった法大に6―1と完勝した。
◆9・11~10・31 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼10・30 対法大1回戦(早大東伏見グラウンド)
○明大6―1法大
法大戦 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
明大 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
0 |
0 |
0 |
6 |
法大 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
明大のエースは最後まで貫禄を見せた。「今日は80点」(高島)と謙虚に語るものの直球、変化球ともにさえ、凡打の山を築いていく。5回裏に失点を許すも相手に流れは決して渡さない投球で最少失点にまとめた。直後の6回表、勝ち越しに成功し、なおも2死一、三塁で打席に入る。「直球に張って1、2の3で打った」(高島)。当たりはきれいな放物線を描き、気付けば左中間のネット上段へ。文句なしの本塁打となった。高島のリーグ戦最終登板は1失点、そして最終打席は特大アーチと完璧な形で幕を下ろした。
4年生エースを支えたのも4年生だった。1点を取られた直後の攻撃では無死三塁の好機で原晟也内野手(営4=彦根東)が打席へ。「嫌な流れだった。先頭が三塁打で出てくれたので何とか1点を返す」(原)と初球をジャストミート。放たれた鋭い打球は一、二塁間を抜いて勝ち越しの適時打に。今季は不調だったが「しっかりと振れた」(原)とここ一番での勝負強さを発揮した。また、高島の後を継いだ前田も今日は絶好調だった。「低めに集めることを意識し、長打を打たせないようにした」(前田)と許した安打は内野安打1本のみ。左腕から繰り出される直球には力があり簡単に外野まで飛ばさせない。3回のみとはいえ二塁を踏ませない投球は圧巻だった。
3月の関東選手権、さらには春季のリーグ戦でも法大には未勝利。そんな宿敵とも言える相手にまずは1勝を取り返した。「絶対に勝つと言っていたので力を出して勝つことができて良かった」(原)。それでもまだ終わりではない。最後まで明大の野球を貫き、一つでも勝利を取り返す。
[菊地秋斗]
試合後のコメント
高島
――今試合の投球はどうでしたか。
「後ろに剛志(前田)もいたので、前半から飛ばしていこうという風に決めていました。(5回裏の)無死から走者を出して、2死まで取れたのに長打を許してしまったのでそこを0点で抑えられるようになりたいです」
――変化球がさえていました。
「変化球は今日もカウントが取れていたので良かったです。その分直球で相手に差し込ませることができたのでそこは良かった点ですね」
前田
――今日は7回からの登板でした。
「野手陣が結構点を取ってくれていたので、気を引き締めるのはもちろんですが余裕を持っていくことができました」
――今試合は4年生の活躍が目立っていました。
「4年間ずっと一緒にやってきたので、活躍は素直にうれしいです。それを見て自分ももっと頑張らなければいけないなと、本当に思いますね」
原
――今試合の攻撃の雰囲気はどうでしたか。
「みんな悪くない当たりが出続けていたので、1試合通していい雰囲気でできたと思います」
――明日への意気込みをお願いします。
「リーグ戦最終戦で有終の美を飾る、ということではないですが、自分ができる精いっぱいのプレーができればと思っています」
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