
藤江好投も拙攻響き完封負け 痛恨の連敗を喫する/東京六大学秋季リーグ戦

神宮の秋空に快音は響かなかった。雨天順延となり明大にとって今季初の平日開催となった今試合。快晴の下好投を続ける先発・藤江星河投手(政経1=大阪桐蔭)を援護したい打線だったが、計8安打を放つも思うように走者を進められず。早大の先発・西垣の前に三振の山を築き、流れをつかめず早大に連敗を喫した。
(明)●藤江、髙橋、磯村、村田―蓑尾
(早)◯西垣―岩本
【安】(明)8(早)7
【二】(明)丸山(4回)(早)中川卓(7回)
(明)◇犠打0 ◇併殺0 ◇残塁7 ◇盗塁0 ◇失策0
7回裏、ついに均衡が破れた。マウンドに立つのは初回からスコアボードに0を並べてきた怪物ルーキー・藤江。自身最長となる7イニング目に臨むも2人の走者を許す。ここで田中武宏監督から交代を告げられた。61/3回を投げ抜いたところで髙橋聖人投手(商4=小諸商)に後を託しマウンドを降りる。後輩からバトンを受けた髙橋だったが安打を打たれ満塁のピンチを迎えると、次の打者への初球だった。高めに浮いた球を捉えられ、打球は無常にも右翼線へ転がった。走者一掃の適時二塁打で一挙3点の先制を許す展開に。先日に続き継投策がはまらなかった。
幾度となくバットが空を切った。「いかに先発を早く降ろせるかが大事になる」(宗山塁内野手・商1=広陵)。その言葉通り早大の先発・西垣を打ち崩したい打線だったが、再三走者を出すもホームベースが遠い展開が続く。8回表と9回表はいずれも2人の走者を塁に置いたが、あと1本が出なかった。結果的に西垣をマウンドから降ろすことができず、計11三振で完封負けを喫した。
優勝に向けてカギとなるカードで連敗した明大。優勝が遠のく展開となったものの、可能性はまだ途絶えていない。次戦の相手は昨季悔しい逆転負けを味わった立大だ。今季は連勝を収め、春のリベンジなるか。優勝に向けて1戦も落とせない戦いが続く。
[西村美夕]
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