打線爆発!22得点の猛攻で東大に連勝/東京六大学秋季リーグ戦

2021.10.10

 終始、攻撃の手を緩めなかった。打線は1回裏に上田希由翔内野手(国際2=愛産大三河)の本塁打で口火を切ると、幸先良く5点を先制。その後も得点を重ね、22安打22得点の集中砲火を浴びせた。投手陣も力投を見せ、東大打線に点を与えず。投打がかみ合い、快勝した。

(明)○藤江、西城、渡部翔、磯村、村田―蓑尾、小池悠

(東)●奥野、小宗、松岡由、西山、鈴木健―松岡泰 

【安】(明)22(東)3

【本】(明)上田(1回)、西山(1回)

【三】(明)村松(2回)

【二】(明)山田陸(1回)、丸山(4回)、宗山(4回)、蓑尾(4回)、上田(7回)、明新(7回)

(明)◇犠打3 村松(1回)、陶山(2回)、藤江(3回) ◇併殺0 ◇残塁9 ◇盗塁1 陶山(3回) ◇失策0

 

 〝猛猪打線〟が、火を噴いた。1回裏に2死ながら先制の好機をつくると、4番・上田が打席に。「打者を返すのが自分の役目」(上田)。カウント2ボール2ストライクから振り抜いた打球は打った瞬間、右翼スタンドへ。今春は本塁打0本に終わった上田。2季ぶりに放った待望の一発は、チームに先制点をもたらした。さらに昨秋ぶりにスタメンに名を連ねた西山虎太郎外野手(商3=履正社)にも本塁打が飛び出し、初回から東大を突き放す。その後も、勢いは止まらない。4回表には、宗山塁内野手(商1=広陵)の2点適時打を皮切りに、一挙11得点の猛攻で先発全員安打を達成。終わってみれば、明大史上最多となる22得点を記録した。また、2人がリーグ戦初安打を放つなど、期待の新勢力も躍動した。

 爆発した打線に応えるように、投手陣も奮闘した。先発を託されたのは、ルーキー・藤江星河投手(政経1=大阪桐蔭)。初回から三者凡退に抑える快調の立ち上がりを見せると、その後も変化球と直球を織り交ぜ、相手の的を絞らせず。5回無失点の好投でリーグ戦2勝目を手に入れた。「相手をねじ伏せる投球をしたい」と慶大戦後に語っていた藤江。まさに有言実行となる投球を披露した。後を継いだ4投手も無失点に抑え、スコアボードに0を並べた。

 ベンチ入り25人中22人が出場し、全員野球で勝利を手にした明大。投打ともに相手を圧倒し、2連勝を飾った。明大ナインが見据えるのは、もちろんリーグ戦優勝だ。「優勝が狙える位置にいる」(丸山和郁主将・商4=前橋育英)。5季ぶりとなる悲願達成に向け、チーム一丸となってまい進する。

[伊藤香奈]