杉浦がJ2・水戸ホーリーホックへ来期加入内定!

2021.10.09

 10月4日、MF杉浦文哉(政経4=名古屋グランパスU―18)のJ2・水戸ホーリーホックへの来期加入内定が発表された。今季は小柏剛選手(令3商卒・現北海道コンサドーレ札幌)が2年間背負った10番を受け継ぎ、関東大学リーグ戦で首位を走るチームをけん引した杉浦が、今季4人目となるプロへの切符をつかんだ。

(写真:鋭いドリブルを見せる杉浦)

 

 紫紺のエースがついにプロへの道を切り開く。局面を打開する高い技術と中盤の複数ポジションをこなすユーティリティー性を武器に攻撃陣をけん引する杉浦。明大入学前は小学4年次から9年間を名古屋グランパスの下部組織で過ごし、高校3年次にはエースとして高円宮杯U―18プリンスリーグ東海制覇の立役者となった。世代別代表にも継続的に選出され、現日本代表の堂安律(PSVアイントホーフェン)らと世界を相手に共闘。4年後のプロ入りを目指し、大きな期待と共に八幡山の敷居をまたいだ。

 しかし、明大では苦難の日々が続いた。入学直後にはケガで長期離脱。「ケガをしない体づくりを意識して過ごした」。復帰を果たした2年次は、明大の厚い選手層を前に公式戦の出場は3試合のみにとどまり、思い描いていたような大学生活を歩むことはできなかった。それでも3年次には小柏ら強力攻撃陣のバックアッパーとして活躍。リーグ戦16試合に出場し2ゴールを挙げるなど、関東大学リーグ戦連覇に貢献した。明大の〝象徴〟として臨む今年度は、開幕戦からエースとしてここまで15試合に出場。2ゴール1アシストと得点関与こそ少ないが、途中出場となった第13節拓大戦では試合終了間際に決勝点を挙げるなど、勝負強さを見せている。

 「チームを勝たせられる選手になっていきたい」。明大で得た〝どんな状況でもチームのために〟という価値観と共に、J1昇格を目指す水戸で飛躍を誓う。

 

[井澤怜音]

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