(番外)杉浦がJ2・水戸ホーリーホックへ来季加入内定!/選手コメント
10月4日、MF杉浦文哉(政経4=名古屋グランパスU―18)のJ2・水戸ホーリーホックへの来期加入内定が発表された。今季は小柏剛選手(令3商卒・現北海道コンサドーレ札幌)が2年間背負った10番を受け継ぎ、関東大学リーグ戦で首位を走るチームをけん引した杉浦が、今季4人目となるプロへの切符をつかんだ。
――プロ内定が決まった心境を教えてください。
「まず、小さいころからの夢であるプロサッカー選手のキャリアを水戸ホーリーホックで始めることができてうれしいです。そして、家族やこれまでプレーしてきたチームの指導者の方々にとても感謝しています。まだ、夢が一つ叶ったというだけなので、スタートラインに立ち、これから新たな挑戦が始まるという気持ちのほうが大きいです」
――プロ入りが決まり、周囲の反応はいかがでしたか。
「家族や友人はうれしく思ってくれて、メッセージでも祝ってくれました。これまでサッカーをしてきた仲間からも祝福されてうれしかったです。とはいえ、自分でも思っていますが、両親や監督からはここからだと言われているので、もっと上を目指していけるように頑張っていきたいと思います」
――水戸ホーリーホックの印象を教えてください。
「J2の中で一番若い選手が多く、秋葉忠宏監督も熱い方で貪欲さがあり上を目指すチームなので、自分も成長できると感じました」
――自身のプレーの特徴を教えてください。
「中盤や前線のポジションならどこでもプレーできるのが強みで、ドリブルやパス、シュートで相手のゴールに迫るプレーが特徴だと思います」
――ご自身が一番向いていると思うポジションはどこだと思いますか。
「一番はトップ下や、4―1―4―1のシャドーなどが自分の強みを生かせるポジションだと思っています。相手の間で受けて前を向くということが自分の持ち味の一つで、そこを秋葉監督や西村卓朗強化部長、明大の栗田大輔監督に評価していただいているので、そこで前を向いて自分で行くのか、味方を使いながら行くのかということを判断しながらゴールに迫る怖い選手になるというのが一番の理想です」
――これからプロで挑戦する上で、課題はどのような部分だと思いますか。
「普段から目に見える結果を出していくというところだと思います。自分のポジションはゴールやアシストを求められるので、それらを数字として残すというところが課題です」
――ユース時代にともにプレーされた、菅原由勢選手(AZアルクマール)や成瀬竣平選手、藤井陽也選手(名古屋グランパス)らがプロとして活躍していることに刺激は受けますか。
「由勢は今海外でプレーしていますが、そういった選手とプレーしていて、自分もそのレベルに行かないといけないなと感じます。自分が活躍することで、自分の先輩でもある吉田麻也選手(サンプドリア)や由勢のように目標となる選手になりたいです」
――高校時代同期だった杉田将宏選手(早大)とはどのような関係性ですか。
「定期的に連絡を取っていて試合をした時も話しますし、リーグ戦でも毎年タイトルを争うライバルで、対戦することが楽しみでした。いいライバルでもありますし、共にプレーした仲間として、プロになっても対戦したいなと思っています」
――1、2年生の頃は出場機会が限られていた中でどのように過ごされていましたか。
「入学当初はケガが続いていたので、まずはケガをしない体づくりを意識していました。試合に出られないことは悔しかったですが、先輩にいい選手がたくさんいて、リーグ戦を見たり練習の中で先輩のいいところを盗もうという気持ちで日々追及していました」
――4年間でどのようなことを学びましたか。
「これまでクラブチームでサッカーをしてきて、大学では部活というクラブとは異なった活動で、部員と毎日一緒に過ごして切磋琢磨(せっさたくま)して、試合に出るかどうかは関係なくチームのために何ができるのかということを考えながら過ごしてきたことが、自分の中で大きく価値観を変えました。栗田監督が言うようにプロの養成所ではなく人間力を重視するという点で、自分もそういうところを学びたいと思って入ったので、人間性というところが一番身に付いたと思います」
――明大でどのように価値観が変わりましたか。
「今までだったら、試合に出て活躍したいという気持ちが強かったので、試合に出られなければ、チームの勝利のためにということまでは考えることができていなかったのですが、4年間通して立場関係なくチームが勝つために何ができるのか、強い組織であるためにはどうすればいいのかなど、明治のためにという思いが芽生えたということが変わった部分だと思います」
――今シーズン背負っている10番という背番号への想いはありますか。
「歴代の明治の10番、自分が入学してからの先輩もその前も錚々(そうそう)たるメンバーが10番を背負っていますし、やはり明治の10番が試合を決めるというのは見ていて感じることです。プロに行っても存在感を放っているので、やはり明治の10番はチームが苦しい時に点を取ったり守ったりする選手で、試合を決めるという責任があると思うので、それ自分の明治の10番像です」
――プロで対戦してみたい選手はいますか。
「常本佳吾選手(令3政経卒・現鹿島アントラーズ)です。自分が1年生の時からお世話になっていて、来年から同じ茨城県民になるのですが、常本さんからも頑張ろうと言われていて、連絡も定期的に取っていますし、常本さんをはじめとする明治の先輩とやるというところは楽しみです」
――4年間一緒に戦って来た同期にはどのような思いがありますか。
「1年生の時入学してから一番一緒にいる時間が長くて、1、2年生の頃は毎日ミーティングをして、楽しいこともありましたけど、それ以上にきつい、苦しい辛いことが1、2年生の時はたくさんありました。その中でも目標を見失わずに頑張ってくることができたのは同期のおかげというのが本当に一番だと思います。そういう仲間たちと優勝して笑って終わりたいというのが大学サッカー最後に持っている強い思いなので、まずはリーグ戦あと5試合を勝って、インカレにつなげられたらなと思います」
――改めてプロへの意気込みをお願いします。
「1年目だからということは関係なく、1試合目から出て目に見える結果にこだわり、チームを勝たせられる選手になっていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[井澤怜音]
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(番外)藤原がプロ初ゴールを記録!/選手コメント
サッカー 2022.02.252月23日、JリーグYBCルヴァンカップ(以下、ルヴァンカップ)グループステージ第1節、サガン鳥栖対サンフレッチェ広島が行われ、今季からJ1サガン鳥栖に加入した藤原悠汰(政経4=広島皆実)がプロ入り後初スタメン、初ゴールを記録した。19日に行われた明治安田生命J1リーグ(以下、Jリーグ)第1節、サガン鳥栖対サンフレッチェ広島ではJリーグ初出場も果たした藤原に、現在の心境を伺った。 ――Jリーグデビューを果たした現在の心境はいかがですか。 「開幕戦、アウェイの広島という地は、自分が小、中学校時代とお世話になったサンフレッチェ広島の下部組織がある地でもありました。自分が年間パスを買ってスタンドから見ていたピッチの上で、サッカー選手として、鳥栖の選手としてプロのキャリアの一歩目を踏み出せたのは、自分にとって感慨深いものがありますし、一生思い出に残るデビュー戦になったと思います。 また、サンフレッチェ広島の仙波大志や川村拓夢は、仙波は小学校から6年間、川村も中学時代では同じチームでプレーしていた仲間でした。2人はユースに進めましたが、自分はユースに上がれずに広島皆実に進学して、明大に来てプロという同じステージに進むことができました。そんな3人が広島の地でJ1デビューするということも印象に残る試合になりました」 ――ルヴァンカップでの初スタメン、初ゴールについてはいかがですか。 「サガン鳥栖の今季初のホームでの試合で、ルヴァンカップではありましたけど、多くのサポーターの方たちが今年のサガン鳥栖を見に来てくださっていました。その中で自分の両親もサンフレッチェ広島戦に続いて鳥栖まで見に来てくれていたので、そんな試合でプロでの初ゴールを決めることができたのは、これも自分にとって思い出に残ることになりました。 それでも多くのチャンスがあった中でチームを勝たせるゴールが取り切れなかったということには悔しさが残っています。ゴールを決めた瞬間はやっと決めることができたと思いましたが、追いついただけだったので、あまり喜ぶというよりはなんとか勝ちにいくために早く自陣に戻って、もう一度準備してというので、あまり思いっきり喜べなかったなとは思います。なので次は勝利につながるプレーで、それを積み重ねた結果のゴールで、駅前不動産スタジアムに来て下さったみなさんに笑顔で帰ってもらったり、初めてサッカーを見に来た人たち、初めて藤原悠汰っていうプレーを見た人たちに、あの選手から勇気や感動をもらえたとか、あんな選手になりたいとか、今日の試合勝ってよかったねって笑顔で帰ってもらえるような、サガン鳥栖の勝利につながるゴールを取ります。そのためにしっかりと準備をして、ここからも連戦で試合がどんどん続いていくので、次に向けてまたいい準備をして先に進んでいかなくてはいけないなと思います」 [土屋秋喜] ◆藤原悠汰(ふじはら・ゆうた)政経4、広島皆実、165センチ・66キロ。明大ではエースストライカーとして活躍し、今季からサガン鳥栖へ加入した。サガン鳥栖加入内定時のコメントはこちら!READ MORE -
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