
前田好投! 打線も爆発で2日連続のコールド勝ち/東京六大学秋季リーグ戦
前日の1回戦にコールドで勝利し、迎えた東大2回戦。先発した前田剛志投手(農4=札幌一)が5回1失点の好投を見せ、チームに流れを引き寄せると、打線が爆発。13安打14得点の猛攻で2日連続のコールド勝ちとなった。
◆9・11~10・31 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼10・3 対東大2回戦(早大東伏見グラウンド)
〇明大14―1東大(8回コールド)
東大戦 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
明大 |
3 |
1 |
1 |
0 |
3 |
2 |
0 |
4 |
× |
14 |
東大 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
× |
1 |
初回の攻防がこの試合を象徴していた。1回表、相手投手の制球の乱れにつけ込み、好機をつくると、打席には4番・谷口秀斗主将(営4=広陵)。「イメージ通り振れた」(谷口)。内角の直球を振り抜き、一、二塁間を鋭く破る適時打で先制する。その後の打者も続き、さらに2点を加え「序盤からいい形で点が取れた」(谷口)。一方1回裏、マウンドには前田剛志。先頭打者を3球三振、2番打者を1球で打ち取り、3番打者を4球で三振に切って取る極上の立ち上がりを見せる。「ストライク先行の意識」(前田)がわずか8球での料理につながった。
この試合の陰の立役者が、オープン戦で結果を出し4年生左腕の相棒に抜擢された渡辺修矢捕手(営3=佼成学園)。バッテリーのあうんの呼吸がこの試合でも遺憾なく発揮された。初回以降もキレのある直球と緩急を駆使し、東大打線を寄せ付けない快刀乱麻の投球を披露。捕手の巧みなキャッチングによって、投球のテンポも上がっていく。5回に不運な当たりで1点を取られるも「来週もこの2人でいこうと思えるような投球だった」(谷口)。主将もうならせる投球で、チームに勢いをもたらした。
勢いづいた打線は中西壱星外野手(営3=三田学園)が4安打を放つなど、13安打14得点の猛攻。2日連続のコールド勝ちで優勝への望みをつないだ。「残る早稲田、法政との4試合はもう1個も落とせないので、全員で勝ちにいきたい」(中西)。強敵を相手に、紫紺の底力を見せる。
[飯塚今日平]
試合後のコメント
谷口
――打撃で3安打、調子が良かったと思いますがいかがですか。
「打って当たり前というところなので、次しっかりこんな感じで打てたらと思います」
――東大戦ではいろいろな選手起用があったと思いますが、チーム状況はいかがですか。
「良くはないですけど、下を向いているわけではないですし、いろいろな選手もどんどん調子が良くなってきたので、早稲田も打つチームなので、空き週を1週使って、打ち勝てるようにしたいです」
前田
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「序盤から先制点が取れて、守備でもリズムよくいけていたと思うので、試合的には完璧というか良かったと思います」
――自身の投球についてはいかがですか。
「要所要所でいい所にもいっていましたし、打たせて取ろうという気持ちをずっと持っていたので、それができていた試合だったと思います」
中西
――自身の打撃についていかがですか。
「春季リーグからずっと調子が悪くてチームに迷惑を掛けていたので、朝練などをしてもがいていたのですが、やっと今日久しぶりにいい打球を4本打てたので、これから調子を落とさずに頑張っていきたいです」
――初回の適時打の場面はどうでしたか。
「初球から振っていこうと思っていたので、振りはいい感じにできていました。いい感じでアジャストしてくれたので良かったです」
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