13安打11得点! 早々に試合を決める/東京六大学秋季リーグ戦

2021.10.02

 2勝2敗と後がない明大の今試合の相手は東大。序盤は相手投手を攻め切れず苦戦が予想された。しかし、4回を機に打線が爆発。初スタメンの元雄立内野手(文3=東北)や、代打出場の村上昌史内野手(商4=東農大一)にも安打が飛び出し7回までに11得点。コールド勝ちで試合を決めた。

 

◆9・11~10・31 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

▼10・2 対東大1回戦(府中市民球場)

 ○明大11―0東大(7回コールド)

 

 東大戦

 東大

×

×

 明大

×

×

×

11

 

 先発は高島泰都投手(法4=滝川西)。初回から安打と盗塁で早速ピンチを背負う。それでも「落ち着いて投げることができた」(高島)。しっかりと抑え、その後もスコアに0を並べていく。3回には圧巻の三球三振を見せた。140キロ中盤の直球に120キロ台の変化球を織り交ぜ被安打5、無失点で試合をまとめた。

 

 打線は3回裏途中まで無安打。それでも相手の失策から出塁すると「打順が変わっても役割は変わらない」(田村陽斗外野手・農1=花巻東)と、今試合では2番に入った田村の適時三塁打で先制する。そこから勢いづいたように打線が奮起。6回裏には試合を決定づける元雄の2点適時打。「二死ということもあり、集中して打席に入ることができた」(元雄)。序盤は苦しんだが終わってみれば11―0。7回コールドで勝利した。

 

 秋季リーグ戦はスタメンがかなり流動化しており、さまざまな選手の活躍が期待される。5回裏には代打出場の村上がレフトへ鋭い当たりを放ち、今日一番の盛り上がりを見せた。「ベンチもとてもいい雰囲気になった」(高島)。東大2回戦も、文字通り「全員野球」で勝利をもたらす。

 

[菊地秋斗]

 

試合後のコメント

高島

――東大戦に対するプレッシャーはありましたか。

 「試合前から絶対0点で抑えるよう言われていましたが、そこはあまり気にせずに勝つことができればいいという感じでいました」

 

――明日の野手陣に対して何かありますか。

 「中盤はいい攻撃ができていたと思うので、明日は序盤から一気に畳みかけられるような攻撃をしてほしいです」

 

元雄

――スタメン初出場でしたがどうでしたか。

 「リーグ戦で初めてスタメンで使ってくださった主将、幹部の方々に感謝しています。(安打も)野球の神様が打たせてくれたと思います(笑)」

 

田村

――試合を振り返ってどうでしたか。

 「2安打できたので、今まで打てなかった分ここで結果を出せて良かったです」

 

――リーグ戦前半はやや不調でした。

 「普段から主将が結構アドバイスをくれたおかげかなと思います。打撃が最近悪かったので熱のこもった指導をもらっていたと思います。4年生も最後の大会なので何とかチームのためにと思ってプレーした結果が出ました」