目前で勝利逃す 終了間際に追い付かれ順大と痛恨ドロー/関東大学1部リーグ

2021.06.20

 3戦連続で勝ち星がないまま臨んだ第10節、相手は天皇杯でFC東京を破り勢いのある順大。幸先よく先制し、後半にも追加点を奪ったが、土壇場で追い付かれ痛恨のドロー。またもや勝ち点3を逃す結果となった。

 


 第6節立正大戦以来の勝利を目指す明大は、「練習でも非常によく頑張っていた」(栗田監督)1年生の鷲見を右SBに、普段はサイドで起用されている杉浦と田中を中央で起用し試合に臨んだ。


 (写真:初スタメンながら安定したプレーを見せた鷲見)


 前半開始早々、高い位置でボールを奪いショートカウンターへ。PA(ペナルティエリア)内でパスを受けた杉浦がゴール左隅へシュート。「早く点を取って結果という形で示したかった」(杉浦)。うれしい今季初ゴールをマークする。先制後も前線からアグレッシブにプレスをかけ、チャンスを演出するも追加点は奪えず。前半を1-0で折り返した。


(写真:今季初ゴールを挙げた杉浦を祝う選手たち)

 

 後半も開始早々から激しい展開に。迎えた52分、前線で佐藤恵が粘り左サイドの林へつなぐ。豪快に振り抜いた左足から放たれた強烈なシュートはゴール左上へと突き刺さり、追加点を奪った。その後も佐藤恵が持ち前の推進力を生かしてゴールに迫る。しかし、チャンスをモノにできないまま徐々に順大ペースへ。このまま試合終了かと思われた90分、順大にクロスから頭で押し込まれ追い上げを許す。さらにアディショナルタイムに入り、CK(コーナーキック)からゴール前は混戦状態に。青嶋がかき出そうとするが、ボールは無情にもゴールラインを割ってしまう。最後はオウンゴールという形で同点に追いつかれ、そのまま試合終了。「85分くらいまでは非常にいいゲームをしていた」(栗田監督)。試合を優勢に進めていただけに、悔しい幕切れとなった。


(写真:追加点を挙げた林)

 

 前期リーグ戦も残るは1試合。前期最終戦の相手は、明大に次いで暫定4位につける早大。「内容的にはいい部分もあった」(栗田監督)。4試合未勝利となったが、昨年度王者の意地を見せ、最終節を勝利で飾りたい。

 

[井澤怜音]

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