投打かみ合いリーグ2位を死守! 全日本への望みつなぐ/東京六大学春季リーグ戦

2021.05.18

 春季リーグ戦最後となった今試合。前日までの反省を生かし、先制をしても攻守にわたってスキを見せることはなかった。守備では高島泰都投手(法4=滝川西)が1失点完投。打線も9得点と完璧な内容で早大に快勝し、2位でリーグ戦を締めくくった。

 

◆4・3~5・23 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

◆5・17 対早大戦3回戦(早大東伏見グラウンド)

明大9―1早大

 

早大戦

1

2

3

4

5

6

7

8

9

明大

0

0

0

0

2

早大

0

0

0

0

0

0

0

0

 

 勝てば全日本への道が開く大事な戦いで、明大が勝負強さを発揮する。2回表、四球や相手の失策から好機をつくると、エースがバットで見せつけた。「ツーアウトだったので好きに打とうと思った」(高島)とリラックスして放った打球は左中間のフェンスを直撃。これが2点適時三塁打となり一気に打撃陣をリズムに乗せた。6回表には無死二塁の場面で、前日4安打4打点と大暴れの田村陽大内野手(農1=花巻東)が打席に入る。「変化球を狙っていた」(田村)と振り抜いた打球は軽々とフェンスを越えていき2点本塁打。最終回にも2点を加えるなど、最後まで攻撃の手を緩めることはなかった。

 

 守備面ではエース高島が4回まで安打さえ許さない圧巻のピッチング。さらに内外野も前半は失策もなく確実にアウトを重ねていった。しかし6回裏に守備の乱れから走者が進み、内野ゴロの間にこの試合初の失点を喫する。それでも「アウトが1つ増えたという感じに切り替えができた」(高島)と以降は立て直し、9回を6安打1失点完投。勝利を呼び込んだ。

 

 この結果により明大は全日本につながる全日本出場予選会への参加が決定した。この大会で2勝すれば、2年ぶり全日本選手権大会への出場が確定する。「粘り強く最後まで諦めない、明大らしい野球がしたい」(田村)。リーグ戦2位という結果がゴールではない。明大準硬式野球部の名を全国にとどろかすその日まで、谷口組の進撃は止まらない。

 

[菊地秋斗]

 

試合後のコメント

谷口秀人主将(営4=広陵)

――今日の試合の感想をお願いします。

 「高島さまさまです(笑)。投げられるところまで投げてくれと言ったら、完投してくれたので言うことはないです」

 

――打線がつながっていました。

 「そうですね。助け合いながら選手層の厚さでカバーできました」

 

高島

――今日の自身の投球についてどうでしたか。

 「(カウントが)早いうちに相手が振ってくる中で、緩急を使いながらうまく打ち気をそらすことができたところは良かったと思います」

 

――第1打席は素晴らしいバッティングでした。

 「あれは入ったと思いました。2アウトだったので好きに打とうと思って打席に入りました。そしたら相手投手が首を振っていたので直球だと思い、1、2、3で振ったら飛んでいきました」

 

田村

――申告敬遠をされるなど、打者として相手から警戒されていました。

 「本塁打などで多少は警戒されますが、そこはあまり気にしていません。走者がたまるのでラッキー、くらいにしか思っていないですね」

 

――本日の高島さんの投球はどうでしたか。

 「さすがエースだなというような投球でした。ああいった投球を追い求めて、その上を行けるように練習を頑張っていきたいと思います」