途中で追いつかれるも、最後は大量得点で早大に勝利/東京六大学春季リーグ戦

2021.05.16

 春季リーグ戦最後の相手は、これまで勝ち負けを繰り返している因縁の敵・早大。3回までに3点を獲得して好調に見えたが、5回裏で追いつかれてしまう。それでも最終回で一気に7点を叩き込み、慶大戦に続いて大量得点差をつけて勝利した。

 

◆4・3~5・23 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

▼5・15 対早大戦1回戦(早大東伏見グラウンド)

 〇明大11―4早大

 

 早大戦

1

2

3

4

5

6

7

8

9

 明大

2

0

1

0

0

0

0

1

7

11

 早大

0

0

0

0

3

0

0

0

1

 

 試合開始早々、大型ルーキーが見せた。1回表2死一、三塁の場面で田村陽大(農1=花巻東)が右方向へ打ち出して2点を先制。また、3回表では永井克樹(営3=広陵)が三塁打を放って出塁し、その後無死三塁の場面で相手投手が暴投。そこを逃さず生還を果たし3―0になる。守備もここまでは目立ったミスがなく、3回裏終了時にはチーム全員が「完璧な守備だった」と声をあげるほどだった。

 

 しかし4回裏で3点失点してしまい、試合の流れを相手に渡すことに。そこから互いに得点を許さず、迎えた8回表。「バットがしっかり振れていて、調子がいい」という原晟也(情コミ4=彦根東)の二塁打から始まり、谷口秀斗主将(営4=広陵)が送りバントを成功させ1死三塁に。続く田村が「ここで一本出さないと5番に置いてもらっている意味がないので、意地で打った」と適時打を決めて1点を獲得して勝ち越しを果たした。勢いそのままに、最終回では相手のミスなども重なって怒濤(どとう)の7得点。1点だけ返されるも、11―4で3試合連続の二桁得点勝利となった。

  

 持ち前の粘り強さを生かして勝利を収めた明大。次の早大2回戦も勝つことができれば、リーグ2位全日本予選に出場できる見通しが立つ。「明日勝って、予選会も決めて、全日本へ行く」(谷口)。全国の舞台へ行くために、最終試合も気が抜けない。

 

[金内英大]

 

試合のコメント

谷口主将

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「序盤はいい感じで点が取れて、このままいけば普通に勝てるという感じでしたが、ミスが続いて点を取られてしまったので、防げるミスを無くしていきたいと思っています」

 

――チームとして打撃も好調です。

 「そうですね。1番の永井や5番の田村、2番、3番、4番打者が調子良くて5番、6番も当たってきているので、それで打線のつながりが良くなっています」

 

高島泰都投手(法4=滝川西)

――本日の投球の感想をお願いします。

 「3回までは完璧に立ち上がって、点の取り方も完璧だったので粘り強く投げられたとは思います」

 

――守備の面に関して、どう見ていますか。

 「細かいミスはまだまだ目立つので、そういうのは無くしていかないといつか足元をすくわれると思います。小さいミスを無くしていけばもっといいチームになると思うので、そのあたりを頑張っていきたいなと思います」

 

田村

――明日への意気込みをお願いします。

 「もう勝つだけだと思っているので、今日と同じように圧倒的な差で、圧倒的な差でなくてもいいですが、1点差でもいいので全力で勝ちにいって、2位になれるように頑張りたいと思います」