打線爆発12得点! 慶大にコールド勝ち/東京六大学春季リーグ戦

2021.05.09

 全国への切符のため、負けられない戦いが続く明大。法大に連敗を喫し、迎えた慶大1回戦。投打がかみ合い12―1で8回コールド勝ちを収めた。

◆4・3~5・23 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

◆5・8 対慶大1回戦(早大東伏見グラウンド)

〇明大12-1慶大(8回コールド)

 

慶大戦

1

2

3

4

5

6

7

8

9

明大

×

12

慶大

×

 

 初回から明大打線が火を噴いた。1回表、原晟也内野手(情コミ4=彦根東)の左前安打や相手の失策で1死満塁の好機を作ると、打席には田村陽人内野手(農1=花巻東)。「強い気持ちを持って打席に立った」(田村)と振り抜いた打球は、右翼後方フェンスを軽々と超える満塁本塁打に。今大会3発目となったアーチストの一振りで流れを引き寄せた。

 その後も着実に加点を重ね、迎えた8回表。高橋祐輔外野手(政経3=日大二)が豪快な2点本塁打を放ち、コールドを決定づけた。「明日にも良い形でつなげられた」(谷口秀斗主将・営4=広陵)と慶大2回戦に向け弾みをつけた。

 

 投手陣も粘りの投球で勝利に貢献した。先発したのはエース・高島泰都投手(法4=滝川西)。調子が良くない中でも変化球を巧みに操り、相手を「うまく引っかけさせることができた」(高島)。6回1失点の好投を見せた高島の後を引き継いだ前田剛志投手(農4=札幌一)も2回無失点の投球。盤石の投手リレーで慶大打線を封じ込めた。

 

 これまでの試合では、下級生、特に3年生が打撃に苦しんできた。そこで谷口が4番に座るなど大幅に打順を変更し、3、4番に入った原、谷口の4年生野手で気概を見せた。「チームは俺が背負うから、思い切ってやれ」(谷口)。結果、下級生たちにも当たりが生まれ、チームの調子は上昇している。「早大戦には、チームがベストな状態になっているはず」(谷口)。4年生の意地と、それに応える下級生。チーム一丸となって、全国を目指して突き進む。

 

[飯塚今日平]

 

試合後のコメント

谷口主将

――明日に向けていい形で勝てました。

 「今日ほど大差はつかないかもしれませんが、今日の試合展開を忘れずに一点一点積み重ねて明日も勝って早稲田戦につなげたいと思います」

 

高島

――落とせない一戦、どのような気持ちで臨みましたか。

 「一戦目落とすと後が苦しくなってくるので、今日は絶対に勝とうという気持ちでチーム全体が練習からいい雰囲気になっていました」

 

――本日4安打。調子は良いですか。

 「本当は良くないと思っていたのですが、1打席目の中前安打で自分の中でいい感覚ができて、それが続けられたのが良かったかなと思います」

 

田村

――ホームランの感触はどうでしたか。

 「ちょっと泳がされた感じもあったのですが、結果入ってくれて良かったです」