打線爆発で東大を圧倒! 開幕戦を白星で飾る/東京六大学春季リーグ戦

2021.04.17

 絶好調の明大打線は誰にも止められない。明大は2回表、無死一、三塁のチャンスをつくると、篠原翔太内野手(政経4=報徳学園)のバックスクリーンへの豪快な一発が飛び出し先制に成功する。その後も攻撃の手を緩めず終わってみれば先発全員17安打の猛攻。41度目の栄冠に向けて上々の滑り出しだ。

 

 

(明)○竹田、宮内、西城―植田

(東)井澤、大久保、鈴木、奥野―松岡泰

【安】(明)17(東)4

【本】(明)篠原2(2、5回)

【三】(明)村松(3回)

【二】(明)上田2(2、5回)、陶山(3回)、小泉(5回)、西川(7回)

(明)◇犠打1 丸山(9回) ◇併殺0 ◇残塁11 ◇盗塁2 丸山(6回)、村松(9回) ◇失策0

 

 〝猛猪打線〟の実力を遺憾なく発揮した。爆発した打線の中心となったのは篠原。2回表の第1打席に目が覚めるような一発を放つと、その後迎えた5回表の第3打席。「野球しかない」。最終学年に懸ける男の想いは白球に乗り移った。長い滞空時間の放物線は吸い込まれるようにレフトスタンドへ。自身初となる1試合2本塁打で明大打線に火を付け、中押しとなる追加点を加えた。さらに7回表には下位打線から好機をつくると、連続安打でダメ押しの追加点。東大に試合の流れを与えない猛攻で終始、主導権を握り続けた。

 

 投手陣はエース・竹田祐投手(政経4=履正社)が先発。打たせて取る投球で東大打線の的を絞らせない。終わってみれば7回75球被安打2という素晴らしい投球を披露。背番号〝11〟の貫禄を見せつけた。後を継いだ宮内大河投手(文4=山梨学院)、西城愁太投手(営4=東北学院)も得点圏に走者を背負う場面もあったが、試合の流れに乗り零封。スコアボードに0を並べた。

 

 投打がかみ合い見事に快勝した明大。チームの状態は絶好調だ。今季の目標は「もちろん優勝」(田中武宏監督)。4季ぶりのVに向けてこの2連戦の勝利は必須となるだろう。今日のような打撃力を今後も発揮し、栄冠に近づけるか。〝逆襲〟に向けての挑戦は始まったばかりだ。

 

[久保田瞬]