
2季連続5位と低迷 悔いの残るシーズンに/東京六大学秋季リーグ戦
10月28日に秋季リーグ戦が閉幕した。明大は春季リーグ戦に引き続き、結果は5位。「なんとかいい成績を残したかった」(平島嘉之主将・営4=明大中野八王子)。しかし成績は振るわなかった。
◆9・1~10・28 東京六大学秋季リーグ戦(立川公園野球場他)
明大――5位
流れに乗り切れなかった。初戦の慶大戦を白星で飾り、幸先の良いスタートを切ったかに思われた。しかし悪天候による試合の延期が相次ぎ、リズムをつかめず仕舞い。思うように勝ち点を取ることができず、最終的には春季と同順位の5位で幕を閉じた。
ルーキーの活躍が目立った。今秋からスタメンの座を勝ち取った原晟也内野手(情コミ1=彦根東)は、目標としていたベストナインを三塁手として受賞。「どんなに調子が悪くても1本は打つ」(原)ことを心掛け、調子の良し悪しに左右されない安定感のある打撃を見せた。初戦こそは緊張したが、第2節の立大1回戦では初回に適時三塁打を放ち勢いに乗り、打率は3割を越えた。原の持ち味は打撃だけではない。「高校からずっと笑いながらやっている」(原)とプレーを楽しむことをモットーに、常に笑顔でチームをけん引した。高島泰都投手(法1=滝川西)も1年生ながら開幕戦のマウンドを任され、7回1失点の好投で勝ち投手となった。「春から一番成長した選手」(平島)。オープン戦で好結果を残した結果、カード初戦を託されるまでに。持ち前のストレートを武器に多くの三振を奪い、4勝2敗の成績を残した。しかし同時に反省点としては「毎試合球数が多かったところ」(高島)が挙げられた。
春より飛躍した部分もある。課題だった打撃がおおいに成長し、打率3割越えは5人。ベストナインは原のほかに、竹村律生内野手(営3=佐野日大)と高桑一真内野手(商2=日大第二)が受賞した。不振に終わった春リーグ以降「打撃に集中的に取り組んできて、その結果が出た」(高桑)。一度基礎から見直そうという意識をもって、ローバッティングやノックの数をこなしてきた。
来年度への弾みがつけられた。収穫もあったが、攻守ともに課題も多い。打者が投手を盛り立てられず、攻守がかみ合わない部分が目立った。今年度主将を務めた平島は昨年度果たせなかった日本一を目指すが結果に伸び悩んだ。しかし秋リーグと戦力が変わらないところが今の明大の強みだ。「5位という悔しさを忘れない」(千田京平・農3=花巻東)。来年度こそはチーム一丸となって、2年ぶりの全国大会出場を目指す。
[中澤美月]
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