慶大に勝利 今季初の勝ち点獲得/東京六大学秋季リーグ戦

2018.09.26

 雨の影響で順延していた慶大との2回戦が行われ、7-4で勝利した。課題としていた投手陣がピンチで粘りを見せ、打線も好機を確実に得点につなげるという理想的な野球で、今季初の勝ち点を奪取した。


◆9・1~10・28 東京六大学秋季リーグ戦(立川公園野球場他) 

◆9・25 対慶大2回戦(明大府中グラウンド) 

○明大7-4慶大

2回戦

1

2

3

4

5

6

7

8

9

慶大

0

0

1

0

1

0

0

2

0

4

明大

0

1

0

0

0

2

3

1

×

7


 待望の勝ち点獲得だ。第2、3節を連続で落とし、負けられない状況の中迎えた今試合。前節の敗戦から「一人一人ができることを徹底すること」(平島嘉之主将・営4=明大中野八王子)を意識して臨んだ。初回にいきなりピンチを招くも、先発の高島泰都投手(法1=滝川西)が無失点に抑える。6回裏、1-2と1点を追い掛ける場面では、平島の2点左翼前適時打で逆転。主将の一打でチームが勢いづき「一番勝てる流れで進められた」(平島)。基本に立ち返った野球で、3試合ぶりに勝利をつかんだ。

 ルーキーの活躍が目覚ましい。リリーフでの登板となった前田剛志投手(農1=札幌第一)は「打たせて取ることを意識した」投球で、7回表からの3回を2失点で切り抜けた。また、今試合初めて3番に座った原晟也内野手(情コミ1=彦根東)も、5打席中3打席で出塁し、得点源をつくった。「1年生の活躍は上級生にもいい刺激になっている」(平島)。ニューフェイスたちがチーム浮上のカギを握る。


 次戦の相手は早大。9月前半に行われた清瀬杯で優勝しており、充実の投手陣を誇る手強い相手だ。「どんな試合になっても最後まで諦めずに勝つ」(平島)。二つ目の勝ち点を奪取し、上位争いに食い込みたい。


[織田有衣子]


試合後のコメント

平島

――今季初の勝ち点獲得となりました。

「いい試合ができた中で勝ち点が取れなかったり、大敗したりというのが続いていたので、率直にうれしいというのと、正直ほっとしたという気持ちです」


――6回はご自身のバットで逆転しましたが。

「春はなかなかいい結果が出せなかったので、チームに勢いをつけるためにも自分が打たないといけないなという気持ちでした」


――相手投手の対策はどんなことをされましたか。

「相手が村石(就昭投手・慶大)で来ると思ったので、その対策として低めの球を打っていくことや、スライダー中心の配球をどのように攻略していくかを考えました」


――次戦の早大戦は。

「試合展開がどうというよりも、最終的に勝ちを取れるように頑張りたいと思います」


前田

――今日の投球を振り返っていかがですか。

「準備もあまりできていなくて、ストライクも入らなかったんですけれど、打たせて取ることを意識して守備に助けられました」


――8回のピンチの場面は。

「同点の場面ならもっと抑えないといけないと考えていたと思いますが、勝っていたので焦りはあまりなかったです」