高森の地で春の悔しさ胸に鍛えあげる

2018.08.11

毎年恒例の夏季キャンプが、8月2日から10日までの日程で長野県高森町の県営飯田球場にて行われた。(取材は9日に行いました)                                                                                                                                                                 

 球場を使っての練習が最後となったこの日は午前中にバッティング練習が行われ、午後は投内の連携プレーの確認やシートノックなど守備に時間が割かれた。練習の最後には投手陣や外野手、さらには学生コーチも守備位置に関係なく内野で個人ノックを行い、終始笑顔を見せつつ非常に良いムードで練習が締めくくられた。

 

 春の屈辱は忘れない。春には足りなかったチーム内での厳しい声の掛け合いも徐々に浸透しつつある。「求めているところはもっと高いところだが、みんながやろうとしているのは伝わっている」(吉田有輝主将・商4=履正社)とチームの成長に確かな手応えを感じている。今キャンプ中のオープン戦は3年生が多く出場し、新戦力の台頭に刺激されたことでチームは更なるレベルアップを図った。

 ここからオープン戦が本格化する。リーグ戦に向けて選手各々が調整し、アピールする重要な場となる。「どうやって調子を上げていくかを考えながらオープン戦には課題を持って挑みたい」(渡辺佳明内野手・政経4=横浜)。目の前で優勝をこぼした春。秋こそは指揮官を胴上げするためにも残りの日々、精進し続ける。

  [小畑知輝]

選手のコメント 

吉田

 ――キャプテンから見てチームの状況はどうですか。

 「春負けて、もっと厳しさを持っていこうということになり、前よりは厳しいことを言うやつが増えたと感じています」

 ――チームとしてのキャンプのテーマはありますか。

 「個人のレベルアップがチームのレベルアップにも繋がると思うので、まずは個人の力をこのキャンプでは上げようと思っています」

 渡辺

 ――毎年恒例の高森キャンプはいかがですか。

 「練習はいつもと違うグランドでやることで、みんなピリッとするし、それによっていつもよりいい練習ができている気がします」

 ――野球教室での児童との交流はいかがですか。

 「小さいこと触れ合うことで初心に帰れるというか、小さい子は本当に野球を楽しんでいるので、そういうのを見て自分も忘れないようにしようと思えるのでいいですね」

森下暢仁投手(政経3=大分商)

 ――ご自身の調子はいかがですか。

 「結構自分の中では動けていたので、体調もいいまま最後までやることができました」

――これからオープン戦期間に入ります。

 「状態としては順調にいけるかなと思います。今まで通りではなく、この夏はもっとトレーニングに力を入れていこうと思っています」