
延長戦の末東芝制す いよいよ決戦の舞台・アメリカへ/侍ジャパン大学代表直前合宿

大学日本代表直前合宿の最終日は東芝との練習試合を敢行。延長戦の末7―5で勝利を収めた。2日後に迫る日米大学選手権、そして約2週間後はオランダで行われる国際試合へ前向きな結果を残した。
◆6・28~30 侍ジャパン大学代表直前合宿(バッティングパレス相石スタジアムひらつか)
▼6・30 対東芝戦
○大学日本代表7―5東芝
打撃力と走力が光った。この日1番で起用された逢澤崚介外野手(文4=関西)は2安打と勝利に貢献。1番打者としての役割を果たし、本戦に向けアピールに成功した。また前日に課題として挙げていた走塁の意識も「自信を持って取り組めた」(逢澤)。強みである足を生かしワンバウンドボールでの盗塁を決めるなど、積極的なプレーを見せた。
個々の意識を高める3日間となった。「上川畑(大悟・日大)が打撃のことを聞いてきてくれたり、自分も守備のことを聞けた」(渡辺佳明内野手・政経4=横浜)。代表ならではの交流で、確実に成長へとつながっている。また、合宿初日に生田勉監督が全選手にノートを配布。練習中や試合中にもノートを書く時間を設け「チームが強くなるために必要なことをしっかりと書き込めている」(逢澤)と本番に向けて着々と布石を打つ。
昨年は2勝3敗と悔しい結果となった日米大学野球選手権。「去年の借りを含めて勝ち越していきたい」(渡辺佳)と選手らの気合いは十分だ。逢澤、渡辺佳、森下暢仁投手(政経3=大分商)の明大3選手の活躍に目が離せない。
[荒川千那]
3日目終了後のコメント
逢澤
――今日の調子はいかがでしたか。
「1番で打たせてもらっているので、明治の時よりも大きいのを狙うという気持ちは捨てています。自分らしいバッティングができていると思います」
――日米大学野球選手権に向けて一言お願いできますか。
「日の丸を背負っているので、そこに誇りと責任感を持ってしっかり頑張りたいと思います」
渡辺佳
――バッティングの調子はいかがですか。
「調子としては悪くないですが、いまいちヒットが出ません。ここでヒットを貯めた分、向こうに行っていい場面で一本打てればいいと思います」
――セカンドの守備はどうですか。
「大学1年生の時に少しやっただけで自分でも不安ですが、こなしている感じもあるので大丈夫かなと思います」
――チームの一押し選手はいらっしゃいますか。
「甲斐野(央・東洋大)は面白いです。わざと名前を間違えて『上茶谷(大河・東洋大)!』と呼ぶと『おー、俺上茶谷やでー』とか言ってくれるノリの良い人です」
森下暢
――どのような日米大学野球選手権にしたいですか。
「調子としては全然悪くなく、いい感じの方だと思います。勝つということだけを意識して、勝ちにこだわっていきたいと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES