
(28)VS強力打線 春のリベンジ果たし優勝に王手をかけろ!/慶大戦展望

破壊力抜群だ。今季リーグトップの8本塁打を誇る慶大打線。4番に座るのが主砲・岩見(慶大)だ。ここまで現役トップとなる通算18本塁打を記録。歴代ではプロ野球で活躍した広澤克実氏(昭61文卒)らに並ぶ6位タイに位置している。特徴は恵まれた体格を生かしたフルスイング。逆方向にも飛距離を出せる。今季も7試合で4本のアーチを架けており、前節の法大戦から3試合連続本塁打中と好調なのは間違いない。橋本大征捕手(総合2=佼成学園)も「もう一度研究していきたい」と警戒を強める。岩見の前後にも気の抜けない打者が並ぶ。3番の柳町(慶大)はシュアな打撃が持ち味。1年春からレギュラーに定着しており打率は常に3割前後をマーク。昨季の早慶戦では満塁弾を放つなどパンチ力も兼ね備えている。5番を打つのは現在打率4割6分2厘の清水翔(慶大)。春はリーグ2位の15打点を稼いだ勝負強さが売りの打者だ。喫した三振もわずかに1と非常に粘り強い。中軸に手ごわい打者がそろうだけに明大バッテリーとしては慎重な攻めが求められる。
投手陣はチーム防御率4点台と低調気味。先発の柱として期待されていた髙橋佑(慶大)の不調が誤算だったか。しかしその穴を埋める活躍を見せているのが髙橋亮と津留崎(ともに慶大)の2人だ。髙橋亮は鋭いフォークが武器。昨季は主にリリーフでの起用だったが先発もこなしている。三振を奪える投手で東大2回戦では10奪三振完投勝利を挙げた。津留崎は切れの良い直球とスライダーで勝負する投手。今季は東大3回戦では初先発初勝利を挙げるなど飛躍のシーズンとなっている。防御率はリーグ3位の1.88。安定感のある投球を続けている。他にも春は完封負けを喫した菊地(慶大)や昨季は開幕戦を任されたルーキーの関根(慶大)が控えており攻略は容易ではない。
王座奪還へ、勢いを加速させる。ここまで3カード連取の明大。屈辱の春5位からの優勝は現実味を帯びてきた。チーム打率、防御率ともにリーグトップと強さは数字にも表れている。チームをけん引するのは齊藤大将投手(政経4=桐蔭学園)だ。防御率はリーグトップの1.23と、エースとして圧倒的な存在感を発揮。今後もチームを勝利に導く投球に期待がかかる。打線も上位から下位まで切れ目がなく状態は非常に良い。昨季はリーグ戦を通して計39得点だったのに対し今季はすでにそれを上回る44得点をマーク。各大学の投手陣をことごとく打ち崩してきた。1試合平均10.9安打のマシンガン打線が明慶戦でも火を噴く。昨季は2連敗で勝ち点を落とした。しかし春とチーム状況がまったく違うことは誰の目にも明らかだ。勝てば天皇杯へと大きく近づく今カード。慶大にリベンジを果たし優勝へ一直線だ。
[楠大輝]
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対慶大戦
10月7日 11時試合開始予定(一塁側)
10月8日 13時半試合開始予定(三塁側)
神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩10分 千駄ヶ谷駅より徒歩15分
シーズン | スコア | 成績 |
---|---|---|
17年春 | ●3-5 | 5位 |
●0-3 | ||
16年秋 | ○3-0 | 優勝 |
○5-0 | ||
16年春 | △1-1 | 優勝 |
○10-0 | ||
●0-1 | ||
◯18-0 | ||
15年秋 | ●3-5 | 2位 |
○3-1 | ||
◯4-3 | ||
15年春 | ●5-8 | 4位 |
○7-0 | ||
●1-2 | ||
14年秋 | ○4-3 | 優勝 |
●1-3 | ||
●2-4 | ||
14年春 | ●3-4 | 3位 |
△5-5 | ||
●3-5 | ||
13年秋 | ○5-0 | 優勝 |
○4-2 | ||
13年春 | ●3-5 | 優勝 |
○4-0 | ||
○2-0 | ||
12年秋 | ●2-5 | 4位 |
○3-1 | ||
△0-0 | ||
●0-1 | ||
12年春 | ●1-2 | 4位 |
●2-8 | ||
11年秋 | ●0-2 | 優勝 |
○3-2 | ||
○7-0 | ||
11年春 | ○6-0 | 4位 |
△2-2 | ||
●3-9 | ||
●0-5 | ||
10年秋 | ○4-0 | 4位 |
●0-8 | ||
●3-4 | ||
10年春 | ●2-3 | 3位 |
●3-4 | ||
09年秋 | ●3-8 | 優勝 |
○3-1 | ||
○8-4 | ||
09年春 | ○7-2 | 3位 |
○2-1 | ||
08年秋 | ●2-3 | 3位 |
●1-3 |
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