(23)いざ運命の〝紫合戦〟 春の王者を倒し優勝へ突き進め!/立大戦展望 

2017.09.29
 今秋の大一番を迎える。開幕、第2カードを制し、勝ち点を挙げてきた明大。空き週を挟み挑むは春の王者・立大だ。日本一に輝いた勢いさながら、開幕から負けなしの4連勝で勝ち点を二つ挙げている。昨季は3回戦までもつれ、接戦を制した立大が優勝へ大きく駒を進める結果となった。今季は春のリベンジを果たし、優勝へのステップを踏みたいところだ。リーグ制覇に向け、命運を掛けた一戦が幕を開ける。

 好投手がそろう。先発を担うは田中、手塚の二枚看板。両投手ともここまで2試合に登板し、防御率は手塚が0.79でリーグトップ、田中が1.29でリーグ2位と安定した投球を披露。リリーフには、春の神宮デビューから体力面での強化を果たし一皮むけたサブマリンの中川が控える。
 好調な打線に期待が懸かる。リーグ打率2割2分1厘と貧打に泣いた春から一変、ここまでの5試合で合計31得点を挙げるなど今季の得点力はリーグ随一だ。開幕はシーソーゲームを制し早大を撃破。続く法大には圧倒的な攻撃力で得点を重ね圧勝した。早大とのカードで勝負強い打撃を見せた河野裕斗内野手(文4=鳴門)や、右投手に対し相性のいい添田真海内野手(法2=作新学院)ら2番に座る打者がチャンスを広げることができれば得点の可能性は大きくなる。続く渡辺佳明内野手(政経3=横浜)、逢澤崚介外野手(文3=関西)、越智達矢外野手(営3=丹原)の好調を維持する3年生クリーンアップで得点を奪いたい。さらに、下位にはパンチのある打撃でここまで2本のアーチを放っている高瀬雄大内野手(営3=長崎西)も座り、打線に抜け目がない。好打者が軒を並べる中、チャンスを確実に物にできればおのずと勝利は見えてくる。

 投手層も厚い。エースの齊藤大将投手(政経4=桐蔭学園)はチームにとって絶対的な存在だ。ここまで先発とリリーフを含む計4試合に登板し、防御率は1.30と抜群の成績を収めている。また、法大2回戦に先発し8つの三振を奪う快投を見せた水野匡貴投手(農4=静岡)にも先発としての起用に期待が懸かる。中継ぎには髙橋裕也投手(総合3=向上)や入江大生投手(政経1=作新学院)らが控えており、継投にも大きな心配はない。
 強力な壁が立ちはだかる。挑むはここまで2割9分9厘と明大に次ぐリーグ2位のチーム打率を誇る打線だ。中でも注意すべきは山根、笠松の3・4番コンビ。ともに一発がある打者で、前にランナーをためずに勝負できるかがカギを握る。

 勢いそのまま〝紫合戦〟を制す。両チームとも流れに乗る中、今カードの結果が今後の展開を大きく左右する。投打が上手くかみ合った今、春の王者を撃破しリーグ優勝へ大きく前進する。

[丸山拓郎]

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対立大戦 
9月30日 10時30分試合開始予定(三塁側)
10月1日 13時試合開始予定(一塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩10分 千駄ヶ谷駅より徒歩15分

シーズン スコア 成績
過去の立大戦成績
17年春 ○3-0 5位
●2-9
●2-3
16年秋 ○3-2 優勝
○6-2
16年春 ○2-0 優勝
●2-5
○3-1
15年秋 ●2-4 2位
○4-1
○5-3
15年春 ○5-3 4位
○2-1
14年秋 ●1-3 優勝
△2-2
○4-1
○8-2
14年春 ○7-1 3位
●0-7
○4-0
13年秋 ●1-5 優勝
○5-3
●3-8
13年春 ○5-3 優勝
●0-1
◯1-0
12年秋 ●0-2 4位
○7-2
○5-4
12年春 ●2-6 4位
○12-0
○14-0
11年秋 ○7-5 優勝
○7-0
11年春 ○3-1 4位
●3-4
●1-3
10年秋 ○5-4 4位
●0-3
○11-7
10年春 ●2-5 3位
●5-6
09年秋 ●1-2 優勝
○3-2
○3-0
09年春 ○9-0 3位
○2-0
08年秋 ●1-3 3位
○1-0
○11-3
08年春 △2-2 優勝
○3-0
●2-3
○3-0