春季リーグ戦閉会式 2位で全日本学生選手権予選の出場権獲得

2017.06.05
春季リーグ戦閉会式 2位で全日本学生選手権予選の出場権獲得
 春季リーグ戦の閉会式が行われ、明大は昨季の3位から1つ順位を上げ、2位で終えた。目標に掲げたリーグ優勝は惜しくも達成することはできなかったが、リーグ1位と2位に与えられる全日本学生選手権の予選会への出場権を得た。昨年秋からキャプテンを務める久保田駿主将(法4=広陵)を中心としたチームは、確実に成長を見せ、日本一へ向け新たな戦いに挑む。

 勝ちへのこだわりは、理想のチームを作り上げた。第1節の早大戦では連敗を喫し、勝ち点を落とした。しかし、そこからの立て直しが例年にはない強さの秘訣だった。第2節の立大から勝ち点を奪うと、そこから1節も落とさず、勝ち点4をもぎ取った。「みんなが勝ちにもっともっと執着していった」(久保田)。惜しくも勝率の差で2位に終わったが、目指していた全員野球は形になっている。

 投打ともに好調を維持した。ベストナインには中里彰吾投手(商4=高崎)、久保田、竹村律生内野手(営2=佐野日大)、多々野将太外野手(農4=花巻東)の4人が選出された。多々野は打率4割6分5厘で首位打者も獲得。「どこが悪いのかっていうのは自分なりに把握して、そこを徹底して意識してやった」(多々野)と、努力を重ね、最上級生として仕事を果たした。主将である久保田も二塁手として選出。「チームのおかげでベストナインが取れし、全員がチームのためにやってきた結果。チーム全員がベストナイン」(久保田)と、仲間への感謝を忘れなかった。

 下剋上を果たす。優勝には手が届かなかったものの、全国制覇をするチャンスは十分に残されている。予選会はトーナメント形式で行われ、2勝すれば全国への出場権を獲得できる。初戦の相手は専大。3月に行われた関東選手権で準優勝している強豪だが「日本一まで絶対に負けないっていう気持ちをずっと持ち続ける」(久保田)。リーグ戦を通じて培ってきたチーム力を最大限発揮し、日本一へ駆けあがる。

[織田有衣子]

小西秀明監督
「リーグ戦を振り返って、初戦早稲田戦連敗で最悪のスタートとなったが次の立教からよく盛り返して、最終的に2位となって、日本選手権の予選に出られるので、4年生中心にしっかりチームをまとめて頑張ってくれた結果だと思っています。ベストナインに4人選ばれたのは、このシーズンはバッティングの調子が非常に良く、みんなが競争し合ってやってくれた結果だと思うし、チーム打率も3割を越えていて、さらにピッチャーの方は中里、服部(航平投手・政経2=浜松西)、篠原(匠投手・政経4=明大中野八王子)がしっかり頑張ってくれて投打のバランスが非常によくとれていいチームになったと思います。このリーグ戦では、ピッチャーの中里、打者ではホームランを4本打った千田(京平内野手・農2=花巻東)が成長したと感じる選手だと思います。今年の目標が全日本選手権優勝ということで、その予選会になんとか出場できることになったので、一番上を目指してキャプテン以下4年生がまとまっているし、頑張って上までいければと、是非優勝をとりたいと思います」

久保田
「2連敗したところからチームが立て直して、チームの雰囲気が強くなっていったなと感じました。(2位という結果は)目標が優勝だし日本一だったので、そこで負けてしまったっていうのは悔しいんですけど、日本一に挑戦できるっていう権利を、チーム全体で得たので、そこは良かったのかなと思います。(ベストナインは)チームメイトのおかげかなと思います。チームが自分を助けてくれたので、自分もしっかりプレーができましたし、チームのおかげでベストナインが取れたと思います。他のベストナインの人に比べて成績は良くないですけど、本当にチームに取らせていただいた賞かなと思います。(チームの雰囲気は)みんな勝ちに、もっともっと執着していったのかなと思います。昨年の秋も良かったんですけど、それよりもっともっと全員で日本一になりたい、全員で全国に行くんだっていう気持ちを常に持ち続けて野球ができたんじゃないかなと思います。(ベストナインが4人選ばれたことについては)全員がチームのためにやってきた結果だと思っていて、チーム全員がベストナインだと自分は思っているので、たぶん、多々野も竹村も中里も同じことを言うんじゃないかなと思っています。(全日本へ向けて)日本一まで絶対に負けないっていう気持ちをずっと持ち続けて、チーム全員で日本一へ向けてチームを作っていきたいと思います」

篠原
「1年生のころから投げていて、いろいろ活躍とかもさせてもらっているにも関わらず、今季はあまりチームに貢献できなかったので、その点は本当にふがいないという思いがあるんですけど、全日本っていうものがまだ可能性があるっていう中で、これからチームに貢献できるっていうところがあると思うので、そこに向けて今から練習しっかりやっていきます。(2位という結果は)もちろん優勝を目指してやっている訳なので、非常に悔しい思いではあるんですけど、やっぱり2位っていう結果も全日本の予選に出られるっていう意味では誇らしい結果だと思いますし、全日本の予選にに届かなかった他の4校の思いも背負って、しっかり戦って、全国への出場権を獲得したいなと思います。(チームの雰囲気は)雰囲気がいいのはもちろんなんですけど、具体的には、試合に負けて悔しがる選手が増えたかなというのが一番です。もちろん試合後に限らず、試合中であったり、今までに絶対ヘッドスライディングなんかしないような選手が必死にヘッドスライディングする姿であったり、試合に負けて涙を流す選手がいるっていう、そういうチームに大学4年目にして出会えたというか、そういうチームにいられるっていうことが、非常にうれしいなと思いますし、このチームだったら絶対負けないと思っているので、このチームで1試合でも長く試合ができるのうに頑張ります。(ご自身の予選での登板予定は)もちろんあります。(先発の可能性も)そうですね、状態も徐々に良くなってきていますし、予選なので、大きな舞台とは言わないんですけど、ただリーグ戦以降の大会を経験しているピッチャーがいないので、そこは自分が引っ張っていかないといけないなと思うところでもありますし、今後、来年再来年も強い明治を維持していくためには、他の後輩のピッチャーにもしっかりと経験をしてほしいなっていう機会でもあるので、そういった意味では後輩たちにもこの緊張感を味わってほしいです。もちろん日本一を目指してやっていくんですけど、本当に今このチームでやれてることがうれしいというか、学生野球最後の年でもあるので、そういった年にこのような仲間に出会えたりだとか、いい雰囲気のもとで野球がやれてるってことに感謝しつつ、結果を出していきたいなと思います」

多々野
「チームとしてもちろん日本一へ向けて、リーグ優勝を狙ってて、結果的に優勝はならなかったんですけど、ギリギリ2位につけてこれから関東予選に入っていくので、そういった次につながるように結果を残せたのは良かったと思います。(ベストナインに選ばれましたが)就活しながらだったので、そういった面では空いている時間に自分で自主的に練習するようにはしてました。今年新たに始めた練習とかは特にないんですけど、自分の調子を見て、どこが悪いのかっていうのは自分なりに把握して、そこを徹底して意識してやったのは、結果に出たんじゃないかなと思います。(チームの雰囲気の良さは)負けてる場面でもどんよりするんじゃなくて、チーム全体で逆転して勝ちに行ってたんで、そこが去年との違いかなと思います。(全日本に向けて)このリーグ戦での課題っていうのがいくつかあるので、そこの改善と、打撃に関しては好調なので、そこを維持、もっと上げて行くっていうのが今から必要かなと思います。バントだったりとかエンドランだとか、動きを絡めた攻撃っていうのが1つリーグ戦での課題だったので、そこをもう1つ、確認だったりをしていって、予選に臨みたいです。チームで日本一取りに行きます」

村上恵太内野手(政経4=静岡)
「リーグ戦を振り返ると、早稲田戦落としてしまって去年までのチームだとそこで気持ちが落ちてしまうところだったが、そこでもう一度次から頑張ろうというふうに、気持ちを切り替えて気合が入ったことが一番大きくて、そこから波に乗れこともあり、そこから調子が最後まで持ちこたえられたからそこの切り替えが一番のポイントでした。2位という結果は、勝ち点で3チーム並んだし、優勝が全然できたので悔しいですが、予選会に進めるので前向きに捉えて、予選会で全国出場して全国で悔しさを晴らせたらと思います。勝ちに対する意欲というのが去年とは根本的に変化しました。OBの方にも言われるが、外から見ててもかつてのチームと比べて一番いいと言われ、自分が4年間いる中でも一番いいと思うし、外から見ている方からもそのように思われているので、具体的に違う所は勝ちに対する意識や諦めない姿勢が違ったかなと思います。それは練習から意識してないとできないことだと思い、そうやってきたのでそこが表れたのかなと思います。チームとしては諦めない姿勢やレギュラーではない二枚目以降の選手たちが力をつけてきて、レギュラーもリーグ戦の途中で変わったり新しく出てくる選手もいっぱいいたのでそこが一番大きかったです。全日本選手権に向けて、決して楽な戦いではないが、みんな技術を持っているのでチームワークを上げていけば全然優勝狙えると思うので、怠らずにちゃんと準備してやっていければと思います。全日本選手権優勝して帰ってきます」

竹村
「リーグ戦を振り返ると、今までと違って1位を取りにいくという姿勢が見えてこの結果につながったと思います。2位という結果は1位を取りにいくのが目標ではあったが、チーム自体はいい状態なのでこのまま次の全日本選手権で勝って全国優勝をしたいと思っています。ベンチと試合出ている人が一丸となって勝ちに向かう姿勢が去年とは違ったと思います。3割9分1厘という好成績が出せたのは、去年悔しい結果で終わってしまったのでその分自分がなんとかしようと練習をたくさんしたのでその成果が出てきたと思います。全日本選手権に向けて、ここから強いチームと戦うわけだがそこで打ち勝てるようなバッティング力をチーム全体で身につけていけたらと思います。あと2勝して全日本選手権に出て、チームの目標が全国優勝なのでキャプテンの久保田さんを胴上げできるように頑張っていきたいと思います」