ルーキー辻が先制二塁打 新人戦初戦に勝利/木村杯新人戦

2017.05.29
ルーキー辻が先制二塁打 新人戦初戦に勝利/木村杯新人戦
 新人戦初戦を手堅く勝利した。1回裏、4番辻義大内野手(営1=長崎商)の2点適時打で先制。3回裏にも相手のミスから1点追加。先発の斎藤大輔投手(総合2=木更津)は打たせて取る投球で5回無失点の好投を見せた。6回以降は4投手の継投で、東大打線を抑え込んだ。8回に3点を追加し6―0で、新人戦初戦を突破した。

 初回から優位に試合を進めた。1回裏、辻の3塁線を破る2点適時二塁打で先制をする。「ランナーを全員返すつもりで打席に臨んだ」(辻)。4番起用に応えた。3回裏も安打と盗塁で2塁に進み、相手投手の悪送球で一気に本塁に生還した。「先の塁を狙うことを意識している」(辻)と、打撃だけでなく走塁も高い意識でプレーをしている。辻はこの日2安打2打点でチームに貢献した。

 継投でリードを守った。先発はリーグ戦でも登板のあった斎藤。「楽しんでやろうとした」と、序盤からテンポ良く打たせて取る投球で、凡打の山を築いた。ピンチでも落ち着いたマウンドさばきで、リーグ戦の経験が生きた。安打を2本に抑え野手の失策もカバーする投球で5回を投げ切った。7回以降は野手から投手に転向した3人を含めた4人が継投し、東大打線を封じ込めた。先発経験のある投手が少なく、次戦もリリーフ陣の活躍が勝利のカギとなってくる。

 勝利したものの課題は残った。失策や単調な攻撃も度々目に付き「工夫が足りない」(平島嘉之外野手・営3=明大中野八王子)。新人戦は春季リーグ戦で出場機会のなかった下級生の絶好のアピールする場となっている。「野球の基本の点の取り方で堅実に戦ってほしい」(平島)。選手達はミスを少しでも減らし、各自の持ち味を発揮して次戦もチームの勝利に貢献しにいく。

[大西健太]

試合後コメント
平島

「試合自体はいい内容ではなかったです。練習もリーグ戦のメンバー中心にやってたんで1、2年生はサポートしてもらってたんで野球から離れてて野球勘がなかったっていうのもあるんですけどそれにしても工夫が足りないかなっていう結果でした。(エラー多かったが無失点)たまたまだとは思います。普段の試合だったらあれだけエラーが出ると点数につながると思うので。ちょっとジャッジも広かったのでボール球振ってくれたりとかで助かったりはしてるんでたまたま0点で収まったかなっていう感じです。正直1、2年生にはみんな自分は期待してるんでそれでいろんな選手出しましたし、どういう子がどういうプレーしてくれるのかなっていう中で辻はスポ薦なので早くから練習来てましたしどういう選手なのかっていうのはある程度分かっていたので今のチーム力を考えると4番は辻かなと決めました。本当は全員出したいんですけどそういうわけにはいかないんで、状況に応じて出せる選手はどんどん出していきたいなっていうのが自分と星野との間で話してきていたことなんでどんどん選手も変えました。今は全日本の予選会に向けて、予選会でもベンチ入りできるような選手を探している状況なのでいろんな選手の様子を見ています。チームとして欲しいのは代打で一本打てる選手だったりとか、正直今のチーム状況で一試合出れる選手ってなかなか出てこないと思うんですよね。守備だけ守れるとかバッティングで一本打てる、走塁で活躍できるっていう一つ一つの分野で特化した選手がほしいです。まだ選手として誰がどうこうっていうのは決まってないんでこれから新人戦とか練習みて探していく感じです。(投手陣)もともとピッチャーが少なくてその中でピッチャー経験がある子だとか自分が見ていて球の力がある子にはちょっとやってみないかって言ってどんどん投げさせて経験積ませれば投げられるようになると思うんで。今日投げた槻橋(駿投手・商1=生田)も内容は良くなかったですけどもともと力強い球投げますし1年生で言えば守谷(佑馬投手・営1=三鷹中等)も今日はちょっと荒れていましたけど安定したピッチングできる子です。最後に投げた大南(和優投手・商2=川越東)も中学時代はもともとピッチャーだったんですよね。高校の時も最初はピッチャーだったんですけど(大学では)最初外野やってて、本人の方から『ピッチャーやりたいです』って言ってくれたので大南なんかはすごく期待してます。(次戦)今日の野球なんかやってたら勝てないと思うのでミス少なくして少ないチャンスをものにできるような、大味な野球じゃなくてコツコツとチャンスで一本っていうような野球の基本の点の取り方でできるだけ堅実に戦ってほしいなと思います」

斎藤
「(どのような気持ちで投げたか)リーグ戦で一回登板させてもらったので、緊張というよりは楽しんでやろうとしました。初回から楽しみながらピッチングができたと思います。(調子)ブルペンから球が思い通りに投げれていた感じだったので、投げていて楽しかったです。(配球)捕手の工藤(雄大捕手・営2=明大中野)と相談しながら、カウント取れる球をブルペンで見ながら、後は工藤が自分をリードしてくれました。(終盤の四球)最後の方はあまり長いイニングを投げていなかったので、バテた部分も出たんですけど、上手く切り替えて、次の打者に集中して投げれました。そこは次への課題なので、修正していきたいです。(5回までの予定だったか)そのあたりまでいくと平島さんからされていました。(投手陣の競争)今もリーグ戦に2年生が2人投げたりしているので、上の学年にも少しでも力になれるような投球ができるように練習を頑張っていきたいです。(どんな投球をしたいか)試合を作れる投手になりたいです。持ち味がゴロを打たせながらテンポよく投げる投球なので、リズムを作り勝てる投手になりたいです。(捕手との相性)普段から工藤に受けてもらっているので、心配はしていないです。(次戦へ)良いアピールの場なので、楽しみながらしっかり結果を残していきたいと思います」


「(1年生で4番での出場どんな気持ちか)4番ということは期待されているということなので、チャンスだったら絶対にランナーを返そうと思って打席に入りました。(初回のチャンスの心境)ランナーがいたので、全員返すつもりで打席に臨みました。(練習してきたこと)元々自分はファーストなので、サードで出るということで守備の練習と、バッティングはあまり調子が良くなかったので、タイミングの取り方とか意識してバッティング練習してきました。(チームの雰囲気)雰囲気はすごい良かったです。プリーしていて戦いやすい雰囲気なので、やりやすかったです。(走塁)高校の時からずっと先の塁を狙うということは意識していたので、継続してスキさえあれば次の塁にいけるように構えているので、狙っていきました。(次戦へ)あまり良い試合ではなかったですけど、全員で良い試合ができるように、その中で自分も結果を残せるように頑張りたいです」