法大にリベンジ リーグ戦2位へ望みをつなぐ/東京六大学春季リーグ戦

2017.05.23
法大にリベンジ リーグ戦2位へ望みをつなぐ/東京六大学春季リーグ戦
 あきらめない気持ちが勝利を呼び込んだ。春季リーグ戦最終節、法大との2回戦に7-2で勝利した。初回に2点を先制すると、4回表には千田京平内野手(農2=花巻東)の2点左越え本塁打などで5点をリードする。6回裏に先発投手の服部航平投手(政経2=浜松西)が法大打線に捕まり2点を失ったが、大澤真一郎投手(政経3=小山台)、篠原匠投手(政経4=明大中野八王子)の継投で反撃を抑え込んだ。9回表には犠飛でダメ押しの7点目。5点差で勝利を収め、勝負を第3戦へ持ち込んだ。

 前戦の悔しさを振り払った。初回、先頭打者の竹村律生内野手(営2=佐野日大)が出塁すると、犠打と安打でつなぎ、千田の2点二塁適時打で先制。4回表にも、千田の2点本塁打で追加点を挙げた。「チームの勝利のために意地で打った」(千田)と、今試合3安打4打点の活躍で勝利に貢献。「頼もしい選手」(久保田)と、信頼を置かれる若き主砲は、次戦でも得点源となる。

 執念の継投策だった。先発の服部はフォークボールを軸に5回まで無失点。6回裏に連打で2点を奪われるが、続くピンチに第2節の立大戦で好リリーフの大澤が登板。三振に抑え、相手の勢いを止めた。8回からは前戦で104球の熱投を見せたエース・篠原がマウンドに上がった。「いつでも行けと言われれば行ける準備はしている」(篠原)と、連投の疲労を感じさせない投球。最後をきっちりと締め、法大に前線のベンジを果たした。

 勝利しかない。次週の早大と慶大の対戦の結果を待つことにはなるが、リーグ戦2位となる可能性は残されている。「負けたら意味がない、勝つことだけを考えて明治の野球をやる」(久保田)。まずは次戦、法大との3回戦での勝利が必須だ。リーグ最終戦も、全員野球で勝ち点を奪取する。

[大西健太]

試合後のコメント
久保田

「負けることは許されない中で勝つことができたので、本当に良いチームだと思いますし、このチームで日本一を目指してやっていきたいと思っています。(立大が優勝を決めましたが)悔しくない選手は絶対にいないので、その悔しさをもって、次に立大と戦うとしたら全国なので、全国まで行って倒したいっていう気持ち。たぶんどの選手も、全員そうだと思うので、目の前で胴上げをされたことによって、気合いを入れ直すというか、まあ立教さんは立教さんなので、自分たちの野球をしようという話はしました。(千田選手の3安打4打点の活躍は)2年生で、若い選手ですけど、頼もしい選手ですし、信頼しているのでそういう結果となったのはうれしいですし、もっともっと成長してほしいなと思っています。(篠原投手の登板は)もう総力戦だと思っていたので、誰が投げるとか投げないとか、それは流れとかによって、全員出すよっていうふうには言っていたので、誰をいつに出すっていうのは決めてはなかったです。(次戦は)負けたらもう本当に意味がないので、勝つことだけ考えて、今まで通り明治の野球をやって、勝ち点を取って、あとはもう早稲田と慶應の対戦を待つだけだと思っています」

篠原
「昨日に引き続きの登板だったですけど、ランナーは出したのですけど何とか0に抑えられて良かったかなと思います。(連日の登板になったが)いつも行けと言われれば行ける準備はしているので、特に前日から投げる予定があるとかは気にしてないので、関係ないと思います。(昨日の疲れは)あるかなと思ったのですけど、意外と投げてみたらそんなに感じることもなかったので、昨日体のケアがよくできたかなと思います。(立大の優勝が決まりましたが)モチベーションっていうのもすごく大事なものですけど、モチベーションによってパフォーマンスが左右されてしまう選手っていうのは自分の中ではいい選手ではないと思っているので、どんな状況になっても、今の自分の出せる力を出せるようにというのを心がけているので、特にモチベーションの変化はなかったです。(次戦は)この1試合が、ここまで積み重ねてきた春のリーグ戦の全てになるというか、総力戦で戦う一戦になると思うので、一人一人が勝ちに向かって行く姿勢っていうものを出していければいいかなと思います」

千田
「今日を振り返ると、3安打4打点の活躍ができたのは、絶対に負けられなかったのでチームの勝利のためにも意地で打てたからです。昨日の試合で優勝はほとんどなくなってしまったけれどまだ2位を狙っていたのでこの試合を勝ってまた明日も勝とうという気持ちで臨みました。今日のホームランでの球種はインコースのストレートでした。現在のチーム状況は、1回戦で早稲田に負けたけれどそこから負けがなく連勝できていて、昨日は負けてしまったがとても良い雰囲気でいます。また、負けられない気持ちで戦っていることが良いところだと思っています。次に向けて、やっぱり2位を狙うしかないので4年生と1日でも長く野球ができるように頑張ります」

服部
「(今日の調子)今まで初回フォークがすっぽ抜けていたので、金子さん(昂平捕手・営4=済美)と話をして、ブルペンで多めに投げて、準備万全で行こうと、それがいい方向に向かってフォークが決まって相手打線を抑えられました。(フォークを多めに使ったか)いつもより多めで、勝負所でも相手の1番の萩原さん(法大)を三振にとれたところもフォークでとりました。フォークが良かったから、良い投球につながったと思います。(6回のピンチでの心境)いつも6回に打たれることが多いので、集中はしていて、まだいけるというのはありましたけど、体が限界きていたのかなと思います。立教戦でも大澤さんが、ピンチになった場面で出てくれて、信頼できる人たちが後ろにいてくれるので、自分は思い切っていくだけでした(どこの回まで投げたかったか)今日はストレートに強い法大打線だったので、自分の中で何回というよりは、いけるとこまで頑張っていこうとしました。試合作れたのは良かったと思います。(立教の優勝が決まり、試合での気持ちの切り替え)立教云々というよりは、今日負けたら、先輩とできるのがラストになってしまうので、覚悟を持ってマウンド上がりましたし、まだ先輩達とやりたいですから、絶対勝つという気持ちで上がりました。(2位ならば全日本予選があるが、それに向けて)チーム一丸になって、トーナメントなので、自分のできる役割をきっちりやって、 1日でも長く先輩と試合ができれば、良いと思います」