慶大に連勝 3つ目の勝ち点奪取/東京六大学春季リーグ戦

2017.05.16
慶大に連勝 3つ目の勝ち点奪取/東京六大学春季リーグ戦
 優勝へ向け、大きく前進だ。リーグ戦第4節、慶大との2回戦に勝利し、3つ目の勝ち点をものにした。1回裏に先制こそ許したが、3回表、4番・松原大樹外野手(営4=明大中野)の適時打などで逆転する。4回裏に再び追い付かれるも、5回表に多々野将太外野手(農4=花巻東)の右越適時打で3―2とした。8回表には、平島嘉之外野手(営3=明大中野八王子)の2点適時打などで慶大をノックアウト。最終回に1点を返されたものの、6―3で快勝した。

 全員で点数を重ねた。3―2と1点リードで迎えた8回表の攻撃。先頭打者の松原、続く千田京平内野手(農2=花巻東)が安打で出塁すると、星野周太郎内野手(商3=明大中野八王子)が送り、1死二、三塁の好機を作る。追加点が欲しい場面で打席に立ったのは平島。見事2点適時打を放ち、慶大を突き放した。その後、8番の奥居大輝捕手(営2=城南)がスクイズを決め、ダメ押し。6点目をもぎとった。「みんなでチャンスを作って誰かが打って、点が入るっていう、チームでしっかり野球ができている」(久保田駿主将・法4=広陵)。理想の形を継続していく。

 打たせて取る投球を見せた。先発の服部航平投手(政経2=浜松西)は、8回2失点の好投。ピンチの場面でも「久保田さんがヒット性の当たりを止めてくれた」(服部)と、野手陣の援護もあり、今リーグ戦初の勝ち投手の権利をつかんだ。「8回を投げ切って、完投もできるんじゃないか思った」(服部)と自信を付け、優勝が懸かった次週のマウンドに臨む。

 いよいよ最終節を迎える。最終節は法大との対戦。優勝のためには連勝が必須だ。「勝つことだけを考えている」(久保田)。今節のような全員野球で勝利し、日本一へ駆け抜ける。

[織田有衣子]

試合後のコメント
久保田

「勝つことだけ考えてやってきたので、連勝で勝ち点を取れたことはすごく良かったと思います。みんなでチャンスを作って誰かが打って、点が入るっていう、チームでしっかり野球できてるんじゃないかなと思ってます。ピッチャーもすごい頑張ってくれてるんで、なるべく守備で足を引っ張らないように、しっかり全員で守っていこっていう話はしてるので、そういうのができたっていうのはすごい良かったかなと思います。(次週は)2連勝するしかないので、勝つことだけを考えてやっていきます」

奥居
「絶対に先輩方と全日本に行きたいんで、1位で行きたいんで、勝って良かったです。(今日のリードは)相手も結構初球からぐいぐい来たりとか、昨日の中里さん(彰吾・商4=高崎)でだいぶイメージもつかめてたので、昨日から服部とは、変化球中心でいこうっていうのを決めてたんですけど、初回とかはフォーク浮いちゃって点を取られてしまって、けど、途中からフォークも良くなってましたし、真っすぐもいい感じでストライク取れたので、良かったと思います。(ピンチの場面では)気持ち焦ってインコースついちゃったりとかせずに、そこで冷静になって変化球真っすぐうまく散らして、組み立てられたので、良かったです。(次戦は)今日と同じく、相手のバッターのこと考えながら、中里さん、服部、篠原さん(匠・政経4=明大中野八王子)であったりをしっかりリードしていきたいと思います」

服部
「1個でも負けたら全日本行けないんじゃないかっていうのもあって、気合も入ってましたし、それが空回りしちゃいけないなっていうのがあったんで、打者に集中していこうっていうのがありました。(先制を許しましたが)ヒットで取られて、自分の中ではボールはけっこういけてるっていうのはあったので、あんまり焦らずに、打たしていこうってなって、結果的にゲッツーになったくれました。(ピンチの場面では)打たしていこうっていう意識で投げて、打球が野手の正面にいってくれて、久保田さんとかもヒット性の打球を止めてくれたり、本当だったらスリーベースだった打球も、野手の方がツーベースで止めてくれたりだとか、自分の中でも最悪のケースを想定してても、野手の方がそうならないようにしてくれたのが大きかった。野手の方に助けられました。(ピンチの場面で久保田さんからは)1個ずつしっかりっていうことと、打たしていけっていうのと、俺が守ってやるっていうことを言ってもらいました。あとは、奥居が止めてくれるっていうのもありました。8回を投げ切ったのもだいぶ自信になりました。完投もできるんじゃないかっていう自信になりました。(次戦は)中里さんが1戦目絶対取ってくれると思うんで、大事なマウンドになると思うんで、自分できっちり抑えて、全日本に行きたいなと思います」