東大相手に快勝 中里が7回無失点の好投見せる/東京六大学春季リーグ戦

2017.05.06
東大相手に快勝 中里が7回無失点の好投見せる/東京六大学春季リーグ戦
  手堅く勝利をものにした。春季リーグ戦第3節、東大との1回戦。1回裏に多々野将太外野手(農4=花巻東)の適時二塁打で先制すると、そこから一挙4点。6回にも4点、8回にも1点と着実に得点を重ねて突き放した。投げては先発の中里彰吾投手(商4=高崎)が、7回を無失点に抑えゲームをつくる。続いてマウンドに上がった齋藤大輔投手(総合2=木更津)も2回を1失点で切り抜け、9―1と快勝した。

 理想的に得点を重ねた。1回裏、先頭打者・竹村律生内野手(営2=佐野日大)が左前安打で出塁。続く2番・久保田駿主将(法4=広陵)が犠打で送ると、多々野の右翼線への適時打で先制。現在打率5割を超える星野周太郎内野手(商3=明大中野八王子)や鈴木太朗内野手(法4=大船渡)など、下位打線も得点に絡む打撃を見せ、この回に4点を挙げる。「そういう形でできたのは良かった」(久保田)と、つながる打線に手応えを感じた。

 投手陣の躍動が続いている。先発のマウンドを任されたのは、今リーグ戦防御率0点台の中里。この試合でも7回を4安打2四球無失点に抑える好投を見せた。「次の慶応戦に投げる前にもう一回フォームを見直していこうと、奥居(大輝捕手・営2=徳島城南)と話した」(中里)。投内連係も充実し、次節にもつながる内容となった。また、8回から登板した齋藤も、リーグ戦初出場ながら2イニング1失点。「いい経験させてあげられたし、チームとしてレベルアップできた」(久保田)と、チーム全体で成長していく。

 次戦は東大との2回戦。勝ち点を取れば、法大と並び首位浮上の可能性もある。「勝つことが第一」(久保田)という姿勢を変わらず貫き、勢いそのままに優勝争いへ駆け抜けたい。

[織田有衣子]

試合後のコメント
久保田

「初回に、1番が出塁して、2番が送って、3、4番が返していくっていう形で先制できたので、そういう形でできたのは良かったんですけど、やっぱりそこから追加点がなかなか取れないっていうのもあったし、フライアウトが多かったんで、そこはしっかり、みんな各自分かってると思うので、反省して次の試合に生かしていってもらいたいと思います。(10安打9得点について)相手のミスとか四球とか、そういうところに付け込めたのはいいかなと思うんですけど、チャンスでフライが多かったっていうのは反省なので、そこはしっかり意識してやっていきたいと思います。(中里投手について)ストライク先行で、まあ四球は2つあったんですけど、そこをなくしていってもらえれば完ぺきだと思うんで。中里に関してはもう、先発はあいつ中心でやっていて、全部あいつに任せてるので、信頼してる限りです。(最終回の1失点について)齋藤はリーグ戦初登板で、よく1失点でしのいでくれたなというのがあるので、そこは課題というよりかは、齋藤にいい経験させてあげられましたし、みんなで守ったんで、次へ向けて1つレベルアップというか、チームとしてレベルアップできたんじゃないかなと思います。(明日は)もうとにかく勝てば、勝つことが第一なんで、日本一になるまで1敗もせずに、やっていけたらなと思います」

中里
「(今日の試合を振り返って)今日はあまり状態が良くなかったので、次の慶応戦に投げる前にもう一回フォームを見直してやっていこうって奥居と話をしました。内容もすごい良いわけではなかったんですけど、そりなりの対応ができたと思います。(状態が良くなかったが、0点に抑えられた要因)結構キャッチャー含めた守備がしっかり守ってくれたのが大きいです。(奥居捕手とはどのような配球でいくのか話をしたか)今日はストレート中心で、有利なカウントで変化球を多く、また新しい変化球も試していこうという話でした。(その新しい変化球は)チェンジアップです。(それは今まで使ってこなかったか)使ってきたんですけど、本当に1試合で2、3球ぐらい投げるか投げないかだったので、今日は使っていきました。(効果的に)割とうまく使えました。(次回以降はでも使うか)交ぜながらいきたいです。(スライダーは)今日カウント取れるボールがスライダーで、中盤以降から決まったからよかったです。(序盤は抜けていたが)抜けるんですよね、それが課題でピッチング練習をやりつつ、あんまり球数増やしたくないので、そこはできるだけ球数あまり投げないようにしていきたいです。(今日の捕手との相性の良さ)練習から受けてもらって、他のキャッチャーも金子(昂平捕手・営4=済美)とかも練習でアドバイスくれたりするんけど、いろんなキャッチャーのアドバイス聞いて、生かしていくという感じです。(ストレートがミットに収まる音)奥居も結構キャッチング練習してくれているので、自分も気分良く投げられました。(次戦以降の意気込み)慶応は去年の秋負けてるので、優勝するにはやっぱり落とせない相手だと思うので、まず自分がチームに貢献できるように、久保田と一緒にチームを引っ張っていきたいです。(慶応戦で注意するポイント)バントが結構多いと話を聞いたので、バント処理とかバントする場面で、スクイズがどこであるかを警戒していきたいです」