
(9)打倒赤門で連勝スタートだ! 白星発進で3連覇へ/東大戦展望

一回り成長した左腕が立ちはだかる。両軍にとって開幕戦となる1回戦の先発は宮台が濃厚。昨春はリーグ戦2勝を挙げ、防御率は2.05。早大戦で13奪三振に立大戦で完封勝利など、東大史上に残る快進撃を見せた。しかし、期待を寄せられる中秋季リーグ戦開幕前にケガで出遅れると、登板は1試合にとどまった。そこでオフには約1週間にわたってメディカルキャンプを決行。医師の指導のもと肩の負担を軽減したフォームに変え、昨季までの課題だったスタミナ不足を克服した。先月25日に行われた社会人対抗戦では名門・明治安田生命を相手に4安打完封、9奪三振と状態は万全。今季はチームの悲願である勝ち点のために、自らが1回戦と3回戦の両方で投げ、勝ち点を取りにいく覚悟だ。
第2先発は小林と見られる。浜田一志監督が「制球力が上がった」と評価するほど成長し、ポスト宮台の呼び声もある次世代左腕だ。昨年白星を献上した右のエース・柴田(東大)にも注意が必要だ。
入れ替わりの少ない布陣だ。昨季3年生として主軸を担った山田、田口、楠田は3人とも健在。田口は柳裕也選手(平29政経卒・現中日ドラゴンズ)からも本塁打を放つなど、他大の中軸に引け劣らないほどのパワーヒッターだ。山田も社会人対抗戦で本塁打を放った。昨春1回戦でサヨナラ打を許した相手なだけに、警戒が必要となる。また、立大戦で本塁打を放ち昨年の秋季新人戦で4番を務めた宇佐美は、走力も兼ね備えた厄介な相手だ。
左投手攻略がカギを握る。今季の明大打線は主力のほとんどが左打者だが、オープン戦ではあえて左投手に左打者をぶつけるなど、対策は十分に練られている。4番に座りことが濃厚な逢澤崚介外野手(文3=関西)や渡辺佳明外野手(政経3=横浜)などの左打者が宮台、小林の両左腕との対決で成果が発揮できるかに注目だ。
層の分厚い投手陣でねじ伏せる。明大投手陣の中心となるのは水野匡貴投手(農4=静岡)と齊藤大将投手(政経4=桐蔭学園)。昨季は主導権を取られたこともあり、水野は特に課題としている立ち上がりに気をつけたい。変則左腕・齊藤は持ち味をしっかり発揮し、好投で流れを呼んだ昨季の2回戦同様に危なげない投球で切り抜けたい。また東大打線は安打だけでなく犠飛や進塁打、バッテリーエラーなどでチャンスを広げ、相手がスキを見せれば逃さない野球を得意とする。投球、守備ともに要所を締めるプレーができるかが、失点を最小限に抑えるために重要となる。2連勝で勝ち点を奪い、リーグ戦3連覇への序章としたい。
[曽布川昌也]
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対東大戦
4月8日 11時00分試合開始予定(一塁側)
4月9日 13時30分試合開始予定(三塁側)
神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩10分 千駄ヶ谷駅より徒歩15分
シーズン | スコア | 成績 |
---|---|---|
16年秋 | ○9-2 | 優勝 |
○7-4 | ||
16年春 | ○1-0 | 優勝 |
●2-3 | ||
○12-3 | ||
15年秋 | ○2-0 | 2位 |
○2-1 | ||
15年春 | ○2-0 | 4位 |
○7-0 | ||
14年秋 | ○6-3 | 優勝 |
○4-0 | ||
14年春 | ○7-0 | 3位 |
○10-0 | ||
13年秋 | ○5-0 | 優勝 |
○16-0 | ||
13年春 | ○10-0 | 優勝 |
○2-0 | ||
12年秋 | ○11-3 | 4位 |
○14-0 | ||
12年春 | ○11-0 | 4位 |
○5-0 | ||
11年秋 | ○15-7 | 優勝 |
○7-3 | ||
11年春 | ○2-0 | 4位 |
○4-0 | ||
10年秋 | ○7-2 | 4位 |
○5-2 | ||
10年春 | ○7-0 | 3位 |
○14-0 | ||
09年秋 | ○9-2 | 優勝 |
○13-1 | ||
09年春 | ○2-1 | 3位 |
○4-2 | ||
08年秋 | ○6-0 | 3位 |
○2-1 |
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