
第3節以来の無得点 桐蔭横浜大とドローに終わる/関東大学1部リーグ戦
無失点にこだわってきた。無失点は第15節の早大戦以来であり、前線からハイプレスをかけてくる桐蔭横浜大に「失点0に抑えたっていう部分では、すごいポジティブに捉えていい」(服部一輝主将・法4=札幌大谷)と引き分けに終わったが、チームとして掲げていた目標を達成することができた。インカレはトーナメント戦になるため無失点に抑えることは重要だ。「インカレに向けて、一試合一試合をトーナメントだと思うためにも失点をしない」(服部)と他のチームよりも先にインカレ出場が決まっている分、相手をしのぐ試合展開を意識した。
新たな目標点はインカレ優勝。目の前の試合を全力で戦い、三冠に向けての準備もしていく。次節は両校集中応援日となる現在5位の法大との対戦。「インカレ優勝に良い形で持っていくには2節2勝するのがベスト」(丹羽)。残り2試合を完封勝利で飾りたい。
[臼井美理亜]
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試合後のコメント
栗田監督
「失点を0にいこうというのと、こないだ敗戦したので連敗しないでいこうと試合前に言っていたので、そういう意味では引き分けだったんですけど失点は0にいけたんで、次につながったと思います。桐蔭横浜大も順位とは別に非常にチームもまとまっているし、いいサッカーをやっているのは知っているので、簡単に点は取れないなと思っていました。最後のラスト15分でうちの流れになったので、点は欲しいなと思いました。(点につながらなかったのは)最後の精度、例えばゴール前の精度だったり最後の崩しの形だったり、なかなかやり切れなかったので、ペナルティーエリアの中にもっと入っていって、飛び込んでくるようなことを試合前に言っていましたけど、課題かなと思います。こないだの敗戦がどうこうというのはないですけど、優勝してるだけに、次の目標点をインカレの優勝というところに定めることと、その前提として、毎週毎週のリーグ戦とか毎日のトレーニングなど、今までやってきたことの精度を高めるのを意識してやりました。基本の三原則が生命線となっているので、そこを妥協せずに、トレーニングではしっかりとできているので、できる時と、できない時がもちろんあるとは思いますが、選手の中で意志統一されていると思います。ハーフタイムには攻撃の形をもっとサイドを起点にやっていこうという話をしました。深い位置からボールを放り込んでいたので、もう少し相手陣内にボールを運んでから、背後を取っていこうと。(決め切れないシーンがありましたが)決めてもらうしかないです。ああいうところを決めないといけない。(優勝を決めてから)勢いは無くなっていないです。何もネガティブに捉えていないし、全く悪くないと思います。(次節に向けて)勝てるように全力でやります」
服部
「前節は負けてしまっていたので、勝たなきゃいけないっていうゲームだったんですけど、失点0に抑えたっていう部分では、すごいポジティブに捉えていいと思いました。得点の面では第3節以来の無得点となってしまったので、相手を技術で凌駕(りょうが)するチームになっていかないといけないと改めて思いました。桐蔭横浜大は、僕らにちょっと似ているなっていう部分があって、でも質は僕らの方が高いと、僕は自負しています。ですが、それが結果として表れないといけないと思います。基本の三原則は前節に比べて良くなったなと思っているんですけど、結果として表れていないです。スポーツは結果が全てという部分があるんで、結果として勝ったからこそ三原則がしっかりできていたと言えるので、やっぱり、できてたかできていないかというよりも結果を出さないといけないと思います。攻撃の部分では、上手くはまっていなかったなと思います。内容は悪くなかったですし、ハーフタイムでは、前半立ち上がりにボールのリズムが遅かったので修正していこうという話になりました。ディフェンスラインについては特に変えずにやって、動かすテンポやボールのスピードを上げていこうと。インカレに向けて、一試合一試合をトーナメントだと思うためにも失点をしないというのに目を向けてやっていきたいなと思います」
小出悠太(政経4=市立船橋)
「無失点というのにこだわるというのがチームとしてあったので、それが最終的に無失点で終われたということは、まず一つ良かったのかなと思います。点を取れなかった試合というのが久しぶりだったので、チームで話し合って、攻撃の質であったりというところを、練習から追求していければいいかなと思います。ラストパスの質であったり、シュートの質が足りなくて点につながらなかったんだと思います。前半の戦い方としては、はっきり相手の裏にボールを落とすという戦い方をやっていて、そういう中で、セカンドボールをある程度は拾えていたので良かったと思います。後半も失点しなかったのはチームとして良かったと思いますし、これからインカレもありますし、意識してやっていきたいと思います。残りのリーグ戦も勝利っていうのは、まず目先の勝利ということで、こだわりますけど、自分たちはインカレの出場が決定していますし、そういった中でもインカレを考えるのは、他のチームよりも一つアドバンテージというか、強みになるところだと思うので、インカレは意識しています。(次節に向けて)もちろん無失点でしっかりやっていきたいと思います」
丹羽
「まず失点0というのを目標に試合に取り組んだので結果として0に抑えられたことはよかったんですけど、FWとして攻撃が0に終わったことはとても悔しいです。クロスの入り方とかスルーパスの抜け出し方というところで、もっといい動きがあったと思うのでそういう細かいところを突き詰めていくのと、抜け出したあとのシュートやクロスの精度というのをもっと上げていかないと点は入らないかなと思います。相手の守備というよりこっちの攻撃の距離感というのがいつも以上に遠くて、特にFW2人が孤立するシーンが多かったのと、FW2人の距離感も遠かったので背後に抜けるにしてもドリブルで突破するにしても個でやるシーンが多かったので、それをもう少し周りの選手が関わって攻撃していかないといけないかなと思います。(距離感、三原則の部分は)攻撃陣の距離感が遠かったのでボールを奪われた瞬間にすぐに守備でボールを奪い返すシーンというのもなかったですし、全体の距離感をよくすることでより三原則を徹底した時にボールを奪えたりすぐに攻撃にいい形でつなげられたりすると思うので、三原則を徹底するとともに全体の距離感というのを意識することが今日の課題だったと思います。(前節の敗戦を受けて話し合ったことは)前節は小出、河面がいない中で悪い流れになった時に直せなかったというのがあるので、今日は押し込まれたりボールを回されたり、自分たちの流れにならない時に自分たちの流れに持ってこないといけなかったんですけど、今節もその点では課題が残ったのでこれからインカレに向けて、悪い中で失点をしないということとさらに点を取っていくというところを改善していかないといけないなと思います。(この2節で出た課題は)優勝してからこの2節勝ちがないというところで自分たちが強くなくて、これまであまり実力差がない中で粘り強く戦ってきた結果が優勝や日本一につながってきたということをもう一度認識することができたので、気持ちの面ではもう一度謙虚に、優勝する前、日本一になる前に持っていたような謙虚な姿勢で挑めると思いますし、サッカーの面では明治がこれまで何で結果を出し続けられてきていたかというと三原則の徹底であったり、前線からのハイプレスというところを徹底してやってきたことだと思うので、まずそこは絶対に外さないようにというところと、インカレに向けてという意味では0で抑えれば延長、PKとあるのでまずは失点しないというところを徹底して、個人的にFWなのでその中で点を取れる選手になれるよう練習からもっとゴールにこだわってやっていきたいと思います。(リーグ戦も残り2節です)今後の目標としてはインカレで優勝することですが、それに良い形で持っていくにはこの2節2勝するのがベストだと思うので、インカレ日本一というところももちろん考えつつ、まずは目の前の試合に勝ち切るということを意識してやりたいと思います」
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