秋季リーグ戦閉会式 全員野球でつかんだ3位

2016.10.29
秋季リーグ戦閉会式 全員野球でつかんだ3位
 秋季リーグ戦の閉会式が行われ、2季連続で5位に沈んだチームは3位に順位を上げシーズンを終えた。久保田駿内野手(法3=広陵)を筆頭に守り勝つ野球を目指した今季。篠原匠投手(政経3=明大中野八王子)や中里彰吾投手(商3=高崎)好投が光った。打線は好機での一打に欠ける場面もあったが、投手の力投に応えるかのように終盤に得点し勝利する試合も複数見られた。今季得た勝利への執念を糧に来季こそは優勝をつかむ。 

 勝利を目指して戦い抜いたシーズンとなった。「勝ちに執着するという点が春から変わった」(千田晃二監督)というように、勝利に貪欲な姿が顕著に表れていた。それを象徴するのは対立大戦。初戦は先制した直後に同点に追い付かれ引き分けに終わると第2戦では完封負けを喫し、後がない状況に。だが延長戦までもつれた第3戦を制したチームは勢いそのままに第4戦でサヨナラ勝利を収め、勝ち点の獲得に成功。今季は初戦を落としてもその後の試合で勝利し、簡単に勝ち点を渡さない展開が多く見られた。早大戦では惜しくも第3戦で敗れ優勝を逃してしまったが、ここ一番をものにできれば来季の優勝も夢ではない。今季主将を務めた久保田は試合後のコメントで常に「勝つしかない」と口にした。その言葉を胸に来季も勝ちにこだわった姿勢を貫く。

 今季はベストナインを獲得する選手が誰もいないという結果になった。だがそれは裏を返せば全員でゲームができたということの表れ。リーグ全体を通じて良い雰囲気で戦ってきたチームはこの冬、どんな風に成長するのか。その姿が今から楽しみだ。

[秋山祥子]

閉会式後のコメント
千田監督

「久保田主将を始めとして全員が試合に勝つんだという意識を強く持って、すべての試合に向かっていってチームの雰囲気も非常に良かったなと思う。勝ちに執着するという点が春から変わった。3季ぶりにAクラスに上がれたのもそれが理由。全員がとにかく勝つんだという意識を最後の最後まで持って一試合一試合に向かっていってくれたその結果だと思う。Aクラスに上がったのも良いことだが、そのような意識が昔より強くなったのでそれが来季にもつながるという点で良かった。結局は試合に出ないとダメだし、場面場面で新しい選手を出してあげたいという気持ちがあったところに選手も出たいという態度で試合も練習も臨んでいたのでそういうこともできたなと思う。試合に勝ちたいという気持ちはスコアを見ると8回にダメ押しを入れたり逆転したりと最後の最後まで諦めずに、試合が終わりに近づいてから点が取れたというのはそういう気持ちの表れかなと。あとは篠原自身が負けたくないということでバッテリー、投手陣を引っ張ってくれた。彼には全幅の信頼を置いている。来年も彼を中心に投手陣をしっかり鍛えてやっていきたい。今季、誰もベストナインがいないことについては、全員でゲームができたという評価をしている。少ない点で守り切るということができたのかなと。その守り切るというのは今後の厳しい試合には1番重要なので精神的にもみんな強くなってくれた」