(17)白熱必至のライバル対決 猛勢落とさず勝ち進め/法大戦展望

2016.09.30
 運命の一戦が始まる。現在明大は開幕から東大、慶大に4戦負け無し、無傷の1位と優勝への道を着実に進んでいる。迎える第3カード目は法大。今季は故障者が多く、未だ勝ち点は無いが強力な打線が脅威であることには変わりはない。揺るぎない首位の座を確立するために。一筋縄ではいかない「血の明法戦」が幕を開ける。

 強力打線を封じ込めたい。昨季チーム打率トップを誇った攻撃力こそが、法大の最大の武器。前半戦でも1試合平均4点以上取る得点力を見せている。活躍が顕著なのは今季からスタメンに定着した2年生の中山。早大戦では7連続安打を放ち、一線で戦えるところを見せつけた。昨季、中軸を務め打率.425で首位打者を獲得した金子凌の抜けた穴を埋めるように健闘している。他には不動の4番である柴田、昨季ベストナインに選ばれた小林がクリーンアップとして打率3割超え。主将である森川、リードオフマン・大西千らが復調すれば打線もさらに厚みを増す。一度つかまると流れを持っていかれる相手だ。いかにスキを見せない投球ができるか。先発を任されるであろう柳裕也主将(政経4=横浜)、星知弥投手(政経4=宇都宮工)の力投に期待した

 投手陣の再起を阻みたい。熊谷は直近の立大2回戦で8回に手痛い6失点を許し降板。菅野も防御率6点台と得点圏に走者を置いた場面での投球に課題を見せている。スタミナと高い安定感を兼ね備え昨季3勝を挙げた玉熊の不在が大きく響く形となった。カギとなるのは明法戦前、1週間の空白。この期間で調子を整えてくる可能性は十分にありえる。特に菅野は昨季ケガから復帰しすぐさま3勝を果たした強靭(きょうじん)な投手。復調気配を見せれば、明大にとっての大きな脅威となるだろう。
 打線はどこまで食らい付けるか。佐野恵太内野手(商4=広陵)・牛島将太捕手(営4=門司学園)の主砲コンビは今季も健在。4年生が軸となる中、下級生で活躍を見せているのが渡辺佳明内野手(政経2=横浜)。夏に重点的に取り組んでいた球を前で捉える練習が実を結び、チーム2位の打率を誇っている。全体を見てみれば、チーム打率は3割3分3厘で六大学1位。今まで言われていた「粘りの明治」は、ある意味では打線のパンチ力不足を表していた。しかし、今季は一味違う。投手の粘りを待たずとも、打撃で勝てる確かな力が備わっている。

 「ここからが一番きつい」(柳)。秋季リーグ戦も中盤に入り、調子の波も出てくる時期。しかし、だからこそいつも以上の力を出さなければいけない。法大からしても、今季を左右する重要な一戦。今持てる最高の力で向かってくるはずだ。「血の明法戦」は、今季も激戦に違いない。

[三ツ橋和希]

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対法大戦 
10月1日 11時試合開始予定(一塁側)
10月2日 13時半試合開始予定(三塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩10分 千駄ヶ谷駅より徒歩15分

シーズン スコア 成績
過去の法大戦スコア
16年春 ○3-1 優勝
●5-6
○3-2
15年秋 ○4-1 2位
●2-8
●1-2
15年春 ●5-6 4位
●8-10
14年秋 ○5-1 優勝
●1-6
○3-2
14年春 ●1-2 3位
○5-3
○4-3
13年秋 ○5-2 優勝
○5-3
13年春 ●5-9 優勝
△5-5
○6-3
○3-2
12年秋 ●1-6 4位
●2-3
12年春 ○4-2 4位
△4-4
●4-5
○5-3
11年秋 ◯9-8 優勝
●1-3
◯3-2
11年春 ◯5-2 4位
●1-3
●0-2
10年秋 ◯4-1 4位
●5-8
●1-0
10年春 ◯6-5 3位
◯4-2
09年秋 ◯5-1 優勝
●1-3
○3-2
09年春 ●3-5 3位
●4-5
08年秋 ◯3-0 3位
◯7-0
08年春 ◯7-2 優勝
△2-2
○6-0