 
                        大量4発で駒大撃破 後期開幕3連勝/関東大学1部リーグ戦
アタッカー陣の好調が光っている。前半15分、相手のCKをキャッチした長沢祐弥(政経2=藤枝東)が低い弾道の正確なフィードで前線の岩田拓也(商4=FC東京U-18)へ。そして、サイドから追い越してきた丹羽詩温(文4=大阪桐蔭)に預け、最後はクロスボールを櫻井が頭で合わせ先制点を決めた。華麗なカウンターでさらに勢いは増し、計4得点を奪った明大。「前の4人が攻撃に積極的に関われている」(栗田大輔監督)と得点面では後期開幕戦から3試合で11点をマークする爆発ぶり。距離感の良いパス回しからチャンスをつくれているのはもちろんだが、最近ではサイドハーフの活躍が際立っている。今試合では3試合連続得点と絶好調の櫻井をはじめ土居柊太(政経3=浜松開誠館)、渡辺悠雅(営2=横河武蔵野FC)のサイドハーフ3人が得点し、ここ3試合でサイドハーフは6得点。正確なクロスや切れのあるカットインは多くのチャンスを生み出している。アタッカー陣全体の決定力も高く、サイドからの崩しを一つのスタイルとする明大に好材料だ。
もちろん、ディフェンダーも負けていない。中盤を省いたロングボールで徹底的に裏を狙ってくる駒大に対して、高さのある巽豪(法4=國學院久我山)をボランチに置くことで対応し、小出悠太(政経4=市立船橋)を中心にしっかりとクリアリングしていた。また、クリアボールはむやみに蹴らず、落ち着いて後ろからつないでいき、攻撃へと展開。「明治の良さを出しながら戦っていくことがチームの中で統一できていた」(柴戸海・政経3=市立船橋)と明大らしく攻守がしっかりとかみ合っていた。2試合連続無失点で安定した守備を見せている。
快進撃のまま走り切りたい。現在後期では2位の法大に勝ち点差9を付け、11得点1失点と圧倒的な強さを見せている明大。しかし、国士大、専大、駒大と今季は下位に沈んでいる相手だっただけに昨季リーグ戦王者・早大との次節は「ヤマ場となる」(柴戸)。アミノバイタルカップ準決勝で敗れた相手でもあり、一瞬の油断も許されない。目前の正念場を制し、リーグ優勝に向けさらなる飛躍を果たす。
[渡邊弘基]
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試合後のコメント
栗田監督
「雨が降っているコンディションの中、相手が駒澤大学ということでやることがはっきりしていて、力と力のぶつかり合いになるようなゲームを予測していました。前半の立ち上がりにその力と力のぶつかり合いの後にきちっと1点を取って前半のうちに3点を取れたことが勝因思います。(先制点の起点となったのはGK長沢だったが)長沢が判断良くスピーディーにかつ正確なフィードを上げてくれたので、あれで一つ決まったかなと思います。櫻井といい、土居といい、サイドハーフの選手がこのところ点を取れていますし、練習でもだいぶそれを意識させているので、前の4人が攻撃に積極的に関われていると思います。でも、後半は特にもっと自分たちが楽にゲームをできたかなと思います。ゲームをコントロールする力。例えば縦にいくんだったらもっと精度を上げてやり切っていかないといけないと思います。後半の方が反省点のある試合になりました。結果として三つ勝てていますし、得点も11点取れているので、チームとしてはまとまりがあると思います。状態はいいなと思いますが、決してうちは強いチームではないので謙虚になり全員がやり続けないと足元をすくわれてしまうので、浮かれずにやりたいと思います。来週の早稲田もそうですけど、一戦一戦をしっかりと戦っていかないと今年のチームは崩れてしまうのでまた来週いいゲームをやりたいと思います」
小出
「試合前から駒澤は力のあるチームで、裏への飛び出しだったりという強さがあるので、こういうピッチコンディションだったのでうまいサッカーではなくて、強いサッカーで勝ってやろうと話していました。そこに関しては4―0でしっかりと勝つことができたので良かったと思います。最初のチャンスであったり、決定機をちゃんと決め切ることで前半で3点を取ることができたのであそこでほぼ決まったかなと思います。4点取ってなおかつ無失点というところが今のチームにとっては非常に大きなことだと思います。後半は相手の裏へのボールの精度もあまり高くなくなってきたので、そこは僕たちの方でしっかりとつくってボランチを経由してというサッカーができれば良かったんですけど、それができなかったので一つの反省点として来週取り組んでいきたいと思います。ここまでの3連戦は下位のチームと試合をしたこともあって絶対に勝たなければならなかったので、次は早稲田たったり流経だったりと力のあるチームが多いので一戦一戦目の前の試合に勝っていくことを大事にして準備していきたいです。多少は疲れもあったと思いますが、攻撃陣は途中で代わったりしている選手もいますし、3連戦の間はコンディションを考えての練習ができていました。練習からお互いに切磋琢磨して要求し合っているところで、誰が出ても守備のところとか球ぎわのところがぶれないという部分につながっていますし、日頃の練習のたまものだと思います。この現状に満足しないで、もっと厳しさ、強さを求めていくことが大事になると思います。来週の早稲田には勝ちたいという気持ちが本当に強いです。自分たちのサッカーをやれば勝てると思うので、しっかりと準備していきたいです」
櫻井
「結果を出し続けることが大事だと思っていたけど、2試合連続で取っていたことを抜きに今日の試合に集中していました。素直に点を取れたことはうれしいですけど、点以外の持続力など課題もあるのでそこを改善したいです。詩温くんからいいボールが来たので、あとはヘディングで決めるだけだったので、詩温くんに感謝です。(2試合連続スタメン)スタッフの期待が込められていると思うので、結果という形で恩返しできてよかったです。(チームとして)まだまだ後期は始まったばっかりなので、自分たちはチャレンジャーって気持ちで一戦一戦勝つことが大事になると思うので、何連勝しているとかじゃなくて目の前の試合に挑む気持ちが大事だと思います。前半はすごい明治の形ができてよかったんですけど、後半は相手のロングボールなど大味の試合になってきてたけど、後半の途中からは下で回せるようになっていた。前半と同じような試合も後半ずっとできるようになればいいですし、個人としても同じことです。次戦も点やアシストという形で結果を残したいと思います。(勝ち続けられる要因)チャレンジャー精神ですかね。過信せずに練習から厳しくやっているので、去年一昨年はリーグ戦2位で悔しい思いをしているので、その分リーグ戦に懸ける思いは強かったです」
柴戸 
「4―0という結果で終われたことはよかったですし、一人一人しっかり無失点ということを意識してやって戦えていたので、良い結果だったと思います。(個人として)チームのために戦った中で、こういう風に(MOMに)選んでいただけたってことだけで光栄ですし、周りからそういう風に見えていたってことはうれしいですけど、まだまだやらなきゃいけない部分もありますし、精度の部分や攻撃に関わる中でミスも多かったので、そこを修整しながら次につなげていきたいです。毎試合得点は狙っていて、ゴールやアシストなど数字で残していくってことは大事だと思うので、櫻井がいいボールを落としてくれて、冷静にGKを見ることもできましたし、良いゴールでした。ゴールからっていうのは日々の練習から意識していますし、天候もありました。相手が蹴ってくる中で自分たちはゴールを意識してシュートを積極的に打っていこうということだったので、攻撃も良かったですし、守備もしっかりはね返せてゼロに抑えられたのは攻守がかみ合っていました。最初はヘディングの部分での競り合いに負けないってことと、ボランチとしては自分と豪くんでセカンドボールがカギになってくると思っていたので、そこで拾えたり、つなげられたっていうのは良かったです。蹴ってくる相手に対して蹴り返してしまうと分が悪いので、しっかり下でつないで明治の良さを出しながら戦っていくことがチームの中で統一できていたので落ち着いてボールをつなぐことはできましたし、それが得点につながってよかったです。でも力強さや泥くささを持ち合わせながらつないでゴールに向かう技術も身に付けていかないとこの先もっと厳しい戦いになった時に難しくなってくると思うので、今回はそれが出せたってことは収穫だと思います。(快進撃を支える要因)一人一人の試合に対する準備や試合に臨む覚悟が後期になってしっかり身に付いてきています。そこは大臣杯で得た部分は大きかったですし、チームが一つになっていることだと思います。大臣杯で優勝したことで自信も付きましたし、自分たちでピッチ内で修整して勝ちに持っていけるっていう自信が付きました。あと、リーグを1位で走っていますが、後期は後期で考えているので後期1位になってリーグ戦優勝するって意識がみんなあるからこの結果につながっているんだと思います。(早大戦に向けて)粘り強さや泥臭さなど戦うって部分では関東リーグ1部の中でもトップレベルにあると思うので、そういう相手に対峙したときに負けないってことや、今回のように下で動かしながら明治の良さを出してきたいです。でも、一番は結果です。リーグ戦を優勝するためにも早稲田戦は重要になってきます。絶対に負けられない相手なので次はヤマ場となります」
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