(7)狙え! 赤門撃破で好発進/東大戦展望

もはや強敵とも言える。昨季の明大1回戦では勝利まであと一歩のところまで迫る戦いを見せた。2回戦では勝利を挙げ、明大戦47連敗を脱出。3回戦で敗れ勝ち点こそ逃したものの、他の5大学と対等に渡り合えるチームであることを証明した。また、立大、法大にも勝利し、12年ぶりとなる3勝を挙げた。また、失策がリーグ戦を通じて一桁と堅守も光り、理想として掲げてきた「守り勝つ野球」を実現させつつある。投手、野手とも戦力を充実させ、ここ数年にないほどに強いチームを築き上げている。
まずは絶対的エース左腕を攻略し、勢いに乗りたい。初戦の先発が予想されるのは宮台(東大)だ。しなやかな腕の振りから繰り出される最速148kmの直球とキレのある変化球で昨季は早大を相手に13奪三振、立大に完封勝利など好投を披露。8月以降肩を休めていた時期もあったが、調整が万全なら昨季にも増して手強い相手となる。春は9回途中まで0点に抑えられた相手を攻略し、ペースをつかみたい。また、柴田(東大)、有坂(東大)ら2番手以降の投手にも油断はできない。前回はこの2人の投手に敗戦を喫しているだけにスキは見せられない。ひと夏かけて特に力を入れて鍛え抜いた打撃力で大量得点を狙う。
警戒すべきは上位打線。昨季4番を務めた田口(東大)は、打率3割超えと見事な成績を残した。日本代表候補にも選ばれ、同じ一塁を守る明大の佐野恵太内野手(商4=広陵)からも刺激を受けるなど、この夏でさらに成長を遂げた。東北大、京大など旧帝国大学が集う七大戦では2本塁打を放ち、調子を上げてきている。その他にも春季リーグ戦で打率4位タイと結果を残し、東大からは12年ぶりとなるベストナインを獲得した桐生(東大)や、明大2回戦でサヨナラ適時打を放った山田(東大)などが打線をけん引。彼らの打撃が線としてつながれば十分に脅威となり得る。特に星知弥投手(政経4=宇都宮工)と齊藤大将投手(政経3=桐蔭学園)は昨季得点を許しているだけに、無失点で切り抜け勝利を手に入れたい。
1回戦は柳と宮台の投げ合いが予想される。両軍ともに少ないチャンスをものにし、早い回に得点できるかが勝敗のカギとなりそうだ。攻略のキーマンとなるのは佐野恵だ。昨季1回戦では途中出場。2打数2安打と左打者ながら宮台との相性は良く期待がかかる。2回戦は柴田、有坂らの継投と見られる。昨季は2回戦で敗れただけに、絶対に負けられない。秋季リーグ戦の開幕カードだ。連勝で弾みをつけ、連覇への道を切り開く。
[曽布川昌也]
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対東大戦
9月10日 10時30分試合開始予定(一塁側)
9月11日 13時30分試合開始予定(三塁側)
神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩10分 千駄ヶ谷駅より徒歩15分
シーズン | スコア | 成績 |
---|---|---|
16年春 | ○1-0 | 優勝 |
●2-3 | ||
○12-3 | ||
15年秋 | ○2-0 | 2位 |
○2-1 | ||
15年春 | ○2-0 | 4位 |
○7-0 | ||
14年秋 | ○6-3 | 優勝 |
○4-0 | ||
14年春 | ○7-0 | 3位 |
○10-0 | ||
13年秋 | ○5-0 | 優勝 |
○16-0 | ||
13年春 | ○10-0 | 優勝 |
○2-0 | ||
12年秋 | ○11-3 | 4位 |
○14-0 | ||
12年春 | ○11-0 | 4位 |
○5-0 | ||
11年秋 | ○15-7 | 優勝 |
○7-3 | ||
11年春 | ○2-0 | 4位 |
○4-0 | ||
10年秋 | ○7-2 | 4位 |
○5-2 | ||
10年春 | ○7-0 | 3位 |
○14-0 | ||
09年秋 | ○9-2 | 優勝 |
○13-1 | ||
09年春 | ○2-1 | 3位 |
○4-2 | ||
08年秋 | ○6-0 | 3位 |
○2-1 |
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