
立大に敗戦で初戦敗退/木村杯新人戦
チャンスをものにできなかった。2回以降、毎回出塁はしたものの、得点につながったのは4回のみ。「今日の敗北は自分が原因」(平島嘉之外野手 営2=明大中野八王子)。新人戦でのキャプテンナンバーを背負った平島だったが、7回表1死満塁の好機で併殺に倒れた。9回表にも2死満塁とするが、あと一本が出なかった。この試合での残塁は17。勝負強い打撃が秋季リーグへ向けての課題となる。
投手陣も序盤から打ち崩された。初回、ワイルドピッチなど、バッテリーのミスで2点の先制を許す。2回表には先発の中山が2死から左中間三塁打を放たれ、その後四球で走者をため、立大の3番・福田に左越3点本塁打を浴びた。「相手のほうが一枚上手だった」(中山)。2回5失点と相手打線の勢いを止められず降板となった。続く宮澤賢輔投手(情コミ1=明大中野八王子)も4回5四死球を与え2失点するなど、守りからの流れをつくることができなかった。投手5人で試合全体で与えた四死球は11にのぼった。
課題の多く残る試合となったが、ルーキーの活躍も見られた。春季リーグ戦でも先発出場をしていた竹村律生内野手(営1=佐野日大)は3安打。「次につなぐことを意識して打席に立った」と2番打者としての仕事を果たした。また、この試合が公式戦初登板となった石崎海斗投手(政経1=佐倉)は一般入部生ながら、2回無失点と堂々たる投球を見せた。春季リーグ戦から悪い流れが続いてしまったが「このまま終わるわけにはいかない」(平島)。秋季リーグ戦の行われる9月まで公式戦はないが、選手たちの成長に期待がかかる。
[織田有衣子]
試合後のコメント
平島
「今日の敗北としては正直全部自分が原因。キャプテンナンバーを背負わせてもらってそんな中で背負っている人が今日ぐらいのプレーしかできないと引っ張ることはできないしチームとして勝っていけないというのを自分が感じながら誰が悪いというかよりは自分が一番悪かったんだなというふうに思っている。(後輩ができて)今までは上の代の方々とどう野球をやるか、自分個人としては試合に出てどう動くのかという部分を中心に考えていた。けれども、今の4年生の方々の代が5位で自分たちの代、もう1個上の代を考えていく中でどういうふうな野球をしなければいけないのか。ずっとこのまま負けるのは嫌でこのまま終わるわけにはいかないと思っているのでどういうふうにしたら勝てるのか、その部分で後輩をどう引っ張っていくのかというのは今年に入って考えるようになった。大学野球なので一丸となってやるのは難しいと思う。多少の実力の差もあるしいろんな部分で授業が忙しい、入っている目標で甲子園とかあるわけではないので難しいと思うがいかにそれをいかに統率していくか。野球の技術だけでなくて私生活というものは気を使ってやっていかなければいけないと考えている。(今日の試合は)守備の流れ、バッティングの流れが顕著にどっちにもいく。自分たちが負けたのは前半に無駄な失点が多すぎて打線はあと一本が出せなかったという部分が一番の明治の弱さだと思う。石崎とかもあまり見たことがなかったが、今日見られてこんなピッチングができるんだという良さがあったと思うし、小田さんがこの後抜けてもっと言えば1個上の篠原さんが抜けたりピッチャーがどんどん減っていく中でああいうふうに存在感を示してくれるのは強いと思う。4年生の方々と全国に行きたいという気持ちが強かったのでそこで行けなかったというのは落ちてはいけないが、新人戦も落ち込んでいるわけではないがやっぱりちょっと引きずっているところがあってどんな選手が出てきたりとかどういうチーム作りをしなくてはいけないのかを考える面では良かったが、4年生の方々には本当に良くしていただいたので野球で恩返ししたかったのはある。竹村と中村の3安打はよく頑張ってくれたという一言に尽きると思うしチャンスをつくってくれたと。今後自分たちのチームでも核になってもらわないといけない選手なのでそういう意味ではよく頑張ってくれた」
中山
「僕の持ち味は、軟投派のピッチャーなので打たせて取るというか、三振を奪えるピッチャーではないので、打たせて取るピッチングができなかった。今日のピッチングの調子自体も悪かったわけではなかったのだけど、久々のマウンドというのもあって、言い訳だけど感覚が慣れるのが時間かかったかなと。やっぱりブルペンとマウンドとは違って、思っていたのとボールがずっと抜けていたから、試合中に修正できなかったのが今日の反省点。(ホームランは)コース的には思ったところに投げられたから、相手が一枚上手だったかなと思っている。(秋までにどこを伸ばしていくか)変化球の精度とコントロールを上げて、それ以外に僕は体が細くて、スタミナがないので体作りを一番重点置いてやろうと思い。(今日の結果)満足してない。悔しい」
石崎
「初回の方に試合が崩れてしまったので自分は出番もらった。(持ち味は)球速は他のピッチャーに比べてないので、とにかく低めに集めてコントロール良く投げられるのが自分の持ち味だと思っている。(2回無失点という結果)守備の助けがすごいあって、自分の中でも低めに集められたことが2回無失点だった要因だと思う。(調子)初めて準硬式の試合に出たのだけど、調子は結構良かった。(秋までにどこを伸ばしていくか)一般入試で入ってきたので、筋力的に他に劣るところがあるので、走ったり筋トレを多目に行って体をしっかりしたい」
奥居大輝捕手(営1=徳島城南)
「 先週リーグ戦に出させていただいて公式戦を経験させてもらい、そのときと同じ球場だったのでやりやすい部分はあった。同期の選手や1つ上の先輩と臨む新人戦なので、迷惑をかけないようにと思っていたが、少し迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ち。(秋へ向けての課題は)ピッチャーとの連携をうまくとること。ピッチャーとキャッチャーでのコミュニケーションをよくとっていきたい」
竹村
「今日はスタメンで出していただいたのでチームに貢献できるようにということを考えて試合に臨んだ。チームプレーをしていこうという気持ちでやった。(今日は打撃好調だったが)2番打者というのは次につなぐ役割のバッターなので、自分はしっかり塁に出ようという気持ちでバッターボックスに立った。出来すぎた感じはあるが良かった。自分が今日のように打てればチームに貢献できると思うので(秋へ向けて)そういった部分でのチーム力を高めていきたいと思う」
関連記事
RELATED ENTRIES