(21)運命の明早戦 Vへの道を切り開け! /早大戦展望

左腕トリオを打ち崩す。1回戦の先発が予想されるエースの大竹は、3カードすべてで先発しているが0勝1敗といまだ白星なし。調子の波が上がらずに制球に苦しむ場面が多々見られるが、キレのある直球と相手打線に的を絞らせない変化球は一級品。実績豊富な技巧派左腕の復調のきっかけをつくらせないようにしたい。先発第2候補に挙がるのは、現在防御率リーグ3位の4年生の竹内。伸びのあるストレートに加え、精度の高まった変化球で相手打者を翻弄(ほんろう)している。ここまで4試合をリリーフ登板していた2年生の小島も、法大3回戦では今季初めて先発マウンドに上がった。打者の内角を積極的に攻め、持ち味の打たせて取る投球を前に明大打線は昨季苦しんだ。その雪辱もここで果たしたいところだ。リリーフ陣では4年生の吉野和、3年生の北濱がフル回転。要所を締める好救援を見せるなど、抜群の安定感を放っている。
4年生の地力を見せつけたい。明大打線は主力4年生の佐野恵太内野手(商4=広陵)、吉田大成内野手(国際4=佼成学園)、牛島将太捕手(営4=門司学園)の全員が打率3割超え。狙うのは、慶大4回戦以来となる2桁得点だ。役者のそろう早大投手陣だが「守り抜く野球」とは言わせない。
付け入るスキは与えない。昨年の春は驚異のチーム打率3割1分2厘を誇っていた早大打線、現在は2割1分8厘でリーグ最下位。昨年までの主力選手の抜けた穴は大きく、チーム全体で打撃不振に陥っている。今季からのレギュラーメンバーに入れ替わりはないものの、第3カードの法大戦からは打順を大きく入れ替えてきた。警戒が必要なのは4年生の真鍋。3年生まで5試合出場に終わっていたが、本職だった遊撃から二塁へと転向した今季、見事にレギュラーの座をつかんでみせた。打率はリーグ2位の3割8分1厘で、法大戦からは1番打者を担っている。好調を維持している真鍋を塁に出させないことは必須条件となりそうだ。開幕から不動の4番に座っているのは主将を務める石井。昨年春の3回戦では痛恨のサヨナラホームランを浴びた。昨年から経験を積んでいる石井と中澤は何としても抑えたい相手。まずは初戦、エース柳の投球で勢いをさらに沈めたいところだ。
一戦必勝を徹底する。現在勝ち点3で首位に立つ明大だが、勝率では2位の慶大が上回っている。ここで勝ち点を落とすと、3季ぶりのリーグ制覇が厳しくなってしまうことが現状だ。優勝の行方を大きく左右するまさに運命の「明早戦」。目の前の白球に、全力を尽くす。
[土屋あいり]
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対早大戦
5月14日 11時試合開始予定(三塁側)
5月15日 13時半試合開始予定(一塁側)
神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩10分 千駄ヶ谷駅より徒歩15分
| シーズン | スコア | 成績 |
|---|---|---|
| 15年秋 | ○6-4 | 2位 |
| ○3-2 | ||
| 15年春 | ○2-1 | 4位 |
| ●1-5 | ||
| ●1-2 | ||
| 14年秋 | ○8-3 | 優勝 |
| ○7-0 | ||
| 14年春 | ●0-2 | 3位 |
| ○8-1 | ||
| ●3-8 | ||
| 13年秋 | ○3-1 | 優勝 |
| ●1-4 | ||
| ◯5-4 | ||
| 13年春 | ●1-10 | 優勝 |
| △2-2 | ||
| ◯9-1 | ||
| ◯5-1 | ||
| 12年秋 | ◯3-2 | 4位 |
| ○7-0 | ||
| ●4-0 | ||
| 12年春 | △3-3 | 4位 |
| ●2-3 | ||
| ◯6-3 | ||
| ●6-7 | ||
| 11年秋 | ◯4-1 | 優勝 |
| ●3-6 | ||
| ◯9-4 | ||
| 11年春 | ◯4-2 | 4位 |
| ◯7-0 | ||
| 10年秋 | ●2-4 | 4位 |
| ●1-2 | ||
| 10年春 | ◯3-0 | 3位 |
| ◯5-2 | ||
| 09年秋 | ●2-4 | 優勝 |
| ●2-8 | ||
| 09年春 | ●0-7 | 3位 |
| ◯5-3 | ||
| ●2-4 | ||
| 08年秋 | ●1-3 | 3位 |
| △0-0 | ||
| ●0-3 | ||
| 08年春 | ◯4-3 | 優勝 |
| ●0-3 | ||
| ○2-0 |
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