
(20)早大戦事前インタビュー 高橋監督

高橋広監督
――昨年の1年間は振り返っていかがでしたか
リーグ戦は春秋、それから選手権は優勝、明治神宮は準優勝と成績的には満足できる結果だったと思います。ただ最後の明治神宮の決勝戦を延長で負けたことは、最後の公式戦で悔しさというものがいちばん最後に来たので、その悔しさだけが残ったという印象がありますね。ただ、全体的には上々の結果だったのではないかと思います。
――チームの現状はいかがですか
沖縄で18日間キャンプをやって、大きな故障もなく順調に仕上がってきていると思います。レギュラーが結構入れ替わりましたので、それに次出てきた人が正解だというのは、試す期間もまだこれからという感じです。とりあえずのチームの概要として、決まりきった9人ではなく12、3人のチームかなという感じですね。
――昨年までの主力選手が多く抜けました
まだオープン戦も数をやってないので手探りの状態ですけど、基本的には投手陣が残っているので守り抜く野球、負けない野球を目指してやっています。(勝つイメージは)接戦でいって、ワンチャンスを生かして最小得点で勝つというパターンですね。
――打線の主軸になるのは
やっぱり去年から残っている中澤、石井が中心ですし、3、4番もこの2人が打ってくると思います。1番は真鍋が振れていて打率もいいんですけど、理想がどうかはまだわからないですね。(正捕手)3年生の吉見というのが第一候補ではあります。1年生に加藤というのが入ってきたんですけど、バッティングがいいですね。キャッチャーとしてはまだ試合に出るのは厳しいという状況ですが、まだ1年生ですからね。守るところができればバッティングは上位を打てそうなところなので期待したいです。
――投手陣では経験のある選手が残ります
大竹、小島、吉野、最上級生になる竹内の4人で投手陣は回してほしいという感じですね。どこで先発かリリーフなのかはそのときの状況じゃないとわからないですけど、出たところで持ち味を出して、最小失点に抑えてくれればいいかと思います。
――今年の明大の印象はいかがですか
ピッチャーの柳くんがしっかりしているので、彼が残っているというのは大きいと思います。(エースで主将)練習では投手陣、野手陣で別になりますのでね、その中で主将を務めるのは大変だと思います。主将である以上は責任も大きく感じていると思いますから、投げる試合は全部勝たないといけないということもあるでしょうね。
――今季はどのような戦いになりますでしょうか
まずはいかに柳くんを攻略するかがポイントになってくると思います。去年の打線でも攻略はできていなかったですし、投手戦にはなってくると思うので。投手陣の踏ん張り、一つの失投、一つのフォアボール、一つのエラーというのが試合の明暗を分けるでしょうね。(六大学全体では)皆さんピッチャーがエース級は残りますのでね、かなり投手陣はレベルが高いですね。対明治にかかわらず、どの試合もロースコアの試合になるんじゃないかと思います。
――投手戦を制するために打撃面で徹底していくことは
バントの徹底であったり、進塁打であったり、的確にケースに応じてできる打線というか、ヒットはなかなか望めるものではないと思うので。いかにランナーを進められるかということを徹底していきたいですね。
――主将の石井選手に期待することは何ですか
彼にいちばん野球選手として欠けているといるところが闘争心が表に出ないタイプなので、それを出してほしいですね。彼自身が練習をよくする選手で、率先垂範型だろうなとは思うんですけど。試合になったらプレーをするだけではなく、ハッスルプレーであるとか元気のあるところを出していってもらえればと思います。
――最後に今季に向けての意気込みをお願いします
もちろん優勝に向けて頑張りたいと思います。
――ありがとうございました。
[土屋あいり]
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