早大に逆転負けで勝負は3戦目へ/東京六大学春季リーグ戦

2016.04.19
早大に逆転負けで勝負は3戦目へ/東京六大学春季リーグ戦
 春季リーグ戦第2節早大2回戦はシーソーゲームの末2―4で敗れた。初回に先発の篠原匠投手(政経3=明大中野八王子)が先制を許す。3回に久保田駿内野手(法3=広陵)の犠飛と4回中村亮太捕手(政経3=明大中野八王子)のスクイズで逆転に成功。だが、篠原が5回に捕まり再度逆転を許すと7回にも中村亮の失策で追加点を奪われ、早大戦は1勝1敗に。勝負は第3戦目にもつれることになった。

 試合のペースをつかめなかった。逆転された5回1死から多々野将太外野手(農3=花巻東)が一失で出塁するとパスボールで二塁に進み同点のチャンスをつくった。4番萩谷直斗内野手(営4=水城)の打った飛球を中堅手が捕球すると同時に多々野が好スタートを切って三塁へ。だが、早大の選手がタッチアップのタイミングが早いことを主張すると、それが認められ多々野もアウトになりチャンスをつぶした。試合を通しても早大のリズムで試合を運ばれた。「もう切り替えていくしかない」(酒井翔弥主将・法4=東北)。敗戦のショックから切り替え、勝ち点の懸かる最終戦に挑む。
 
 勝利のカギは主将が握る。現在打率.357と好調を維持している酒井。開幕戦こそ4打数無安打に終わったが、開幕2戦目の試合前に「自分にしっくりくるスイングを見つけた」。その後の3試合は10打数5安打の活躍を見せている。昨季打率.050の不調をはじめ3季連続で結果を残せなかった。だが、大振りになったスイングをコンパクトに野手の間を抜くイメージで振り抜くことを心掛けることにより本来の打撃を取り戻した。「主将として最後はチーム全体を引き締めていい形で勝ち点を取って再来週に続けたい」。勝ち点を落とせば全日本大学選手権出場の可能性がなくなる試合で、復調の兆しを見せた主将の打撃がチームの危機を救う。

[常光純弘]

試合後のコメント
酒井

「先制されて負けることが多い。今日も先制されて追い付き勝ち越して逆転されたから向こうにリズムを持っていかれ流れを呼び込めなかった。満塁のチャンスもあったのに1点で終わったことも負けた原因だと思う。明日も試合があるので今日投げた篠原にも投げてもらわないと困るし、投手フル稼働にしてでも勝ちにいかないといけない。篠原が調子悪いといっても切り替えていくしかない。明日篠原の気持ちを見せてもらって投げ抜いてもらわないといけない。打順も3番4番が不調だから考えないといけないが、どこかを抜けるとどこかが余るというチーム状況なのでしっかり考えて明日に備えたい。今自分のバッティングは先週しっくりきた形というのも今週バットをしっかり振り込んできて、それが結果に結び付いてきているのでいい方向に進んでいるとは思う。1年生のころ打率を残せたことで変に過信してしまい大振りになっているところがあったと思う。完璧に直ったわけではないが長打を狙った大振りではなく、コンパクトに野手の間を狙うスイングに変えたことが今の好調につながっている。明日へ向けてはもう切り替えていくしかない。負けたら2カード落とすことになるので本当に終わる。死にものぐるい勝ちにいかないといけない。俺も主将として最後はチーム全体を引き締めていい形で勝ち点を取って再来週に続けたい」