(2)理想を追い求める右腕 大澤真一郎

2016.04.05
(2)理想を追い求める右腕 大澤真一郎
 3本柱に次ぐ投手になる。大澤真一郎投手(政経2=小山台)は受験勉強で2年間野球から離れながらも入部を決意。その中、昨秋からベンチ入りし、リーグ戦では中継ぎの一角としてマウンドに上がった。不調のチームを助ける投球はできなかったが、一冬を乗り越え成長した大澤が明大の誇る投手3本柱の負担を減らす活躍を見せる。
 
理想の投手へ

 自分の道を突き進む。大澤は伸びのある直球と変化球をコースの厳しいところを突き、凡打の山を築く制球力を武器とする。小田敏大投手(営4=明大中野八王子)や薄田寛也投手(農4=日本文理)など同じタイプで実績のある投手はいるが「他人を参考にするというよりも自分の投球を追求したい」。目指す理想はどんな状況でも相手にリードは許さない投手。そのためにこの冬は体づくりを目的に筋力強化に取り組んだ。そこには「体ができていれば抑えることはできる」という自身の投球スタイルに対する自信の証拠だ。
 悔しさをばねに春季リーグに挑む。昨秋からマウンドに上がる大澤。ベンチ入りには「少し驚いた」。高校時代からのブランクで思うような投球ができていない中、高いポテンシャルを評価された。「選ばれたからには自分の投球をしていかないと」と意気込み臨んだ秋だったが、連敗が続くチームを止められず。慶大、立大戦ではサヨナラ打を浴び敗戦投手にもなった。「リベンジはしたい。満足はしてないけどやってきたことには自信はある」。3季ぶりの優勝へ導く投手へ。「投げろと言われたところで投げるだけ」とフル回転でチームに貢献する。
[常光純弘]