
いざ関東選手権へ オープン戦連勝締め/オープン戦
昨季不調だった打線が好調だ。昨年清瀬杯後のチーム打率.201だった打線はオープン戦4試合で.273と復調した。打率だけではなく八木光亘内野手(農1=花巻東)と松原が本塁打を2本放つなど長打も出ており、得点力不足だった昨季の不安を一掃している。「バットを振り込んできた」(萩谷直斗内野手・営3=水城)と例年よりも早く仕上げたことにより、実績十分の打者陣が期待通りの働きを見せている。「今まで打ててなかったので今年は打って投手陣を助けたい」と萩谷。今年は明大強力打線が軸となり、他校を圧倒する。
投手陣には不安が残る。エース・小田と篠原匠投手(政経2=明大中野八王子)は順調な調整を見せているものの、3枚看板の薄田寛也投手(農3=日本文理)が日大相手に3回6失点と打ち込まれた。3投手は昨年から明大を支えていただけに、関東選手権では薄田が本調子に戻ることが優勝への必須条件になる。さらに、3枚看板に続く活躍が期待される古村佑投手(情コミ2=明大中野八王子)はケガの影響で調整が遅れており、4枚目以降の投手陣も盤石ではない。春季リーグ戦も見据えれば大澤真一郎投手(政経1=小山台)や中村浩勝投手(政経2=成城)など昨年のリーグ戦で登板した投手の台頭が待たれる。
今季最初の公式戦である関東選手権が18日に開幕する。最大のヤマ場は3戦目に対戦が予想される中大だ。だが「足をすくわれたくないのでまずは目の前の試合を大事にしていきたい」(萩谷)と初戦の東京電気大との対戦に照準を合わせる。関東選手権で優勝すれば全日本大学選手権の出場権を得られる。まずは一戦一戦勝ち抜き、目標の全日本大学選手権の出場権をつかみ取る。

今シーズン副将を務める萩谷
☆副将・萩谷 関東選手権直前インタビュー☆
(この取材は3月16日、日大戦後に行ったものです。)
――チームの状況はいかがですか
萩谷 それなりに形になってきたと思う。打者は今日8点取れたので状態は悪くない。後は投手ですね。これはもう投手陣に任せるしかないけど大丈夫だと思う。チーム全体としては悪くはないです。
――ベンチの雰囲気はどうですか
萩谷 今日は勝っていたので何人か声を出して盛り上げてくれる選手がいた。これが負けている時でも続けていけるようになればいい。
――今年目指す野球は
萩谷 うちは毎年打てなくて投手におんぶに抱っこで何とか勝っている試合が多い。だけど、前回の関東学大戦や今日の試合で点数が取れているので、投手が抑えるのはいつも通りですが、打って投手を助けられるようにしたい。さすがに打てなさすぎるのでそれなりには打てるようにならないといけない。野手陣の奮起に期待します。
――チームとして新しく始めたことは
萩谷 冬はトレーニングして終わりというのが去年までだったのですが、今年はテスト期間を除いた早い時期に個人で体をつくって、テスト期間が終わったらすぐ野球を始めて、バットを振り込んできたところが今までと違うところだと思う。
――合宿ではどのようなことをテーマにやってきたのでしょうか
萩谷 合宿では実戦を多くやってきた。テストを終わって練習初めて体をつくって合宿から野球をするのが例年だったのですが、今年は最初からガンガンやってきたので合宿では仕上げで、細かいプレーと実戦を多く積んできた
――オープン戦4試合で成長した選手は
萩谷 斎藤丞(法1=日川)はいいと思います。後は和泉も今日ホームラン打ちましたが、打って当然の選手がそろっていると僕自身は思っている。斎藤ももともとバッティングは良いので成長したというよりも調子を取り戻した感じだと思う。
――関東選手権はどのような戦いになるのか
萩谷 三つ目が中央ですが、1戦目、2戦目で足をすくわれたくないのでまずは目の前の試合を大事にしていきたい。大会だと雰囲気が変わってくるので硬さも出てくると思う。その中でも勝たないといけないし、中央がヤマ場になることは間違いない。中央に勝ってまず関東選手権で優勝したい。そしたら全日本選手権出場も決まるので春季リーグ戦でもいろいろ試せてチームとしてもいい方向に向かうと思う。まずは関東選手権を取れるように頑張ります。
――最後に今年1年間の目標を教えてください
萩谷 あまり負けたくないので、関東選手権、リーグ戦は取りたい。自分も4年間の集大成なので一番いい成績を残したいし、最上級生になるので周りをよく見てチームがいい方向向かっていけるようにしたい
[常光純弘]
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