
(1)開幕前インタビュー 善波達也監督

秋に強い明大を作り上げてきた。善波達也監督は過去8回の秋季リーグのうち、4度優勝に導いている。4年生が最後まで成長を続ける理想の姿。根底には善波監督の人間力野球を重視する指導がある。(この取材は9月4日に行われたものです)
――現在のチームの状況をお聞かせください
悪い感じではなかったんだけど、故障者とケガ人が出ちゃって。開幕一週前なんだけど、そこが直前にならないと回復してくるかどうかも分からなくて。でも代わりはいるから大丈夫。
――夏季オープン戦での収穫はありましたか
少しバットを振れるようになってきて。春季リーグ戦、選手権が終わってから得点力をバッティングで上げたいっていうのを持ちながらやっていて、いくらか振れるような感じでできているのかなとは思っているんだけど。越智(達矢外野手・営2=丹原)とか川口(貴都内野手・法4=国学院久我山)とか萩原(英之外野手・4=九州学院)とかその辺が、バッティングを生かそうと思ってやっている。萩原は守りもちゃんとしてるけど、川口がどのくらい守れるか。スタートのオーダーにはのってくると思うけど。
――投手陣の仕上がりはいかがでしょうか
星(知弥投手・政経4=宇都宮工)が春終わってからだいぶ成長しているんで、2戦目は星っていう感じで。水野(匡貴投手・農3=静岡)、齊藤(大将投手・政経3=桐蔭学園)この辺は今までも先発したことがあるし、ゲームの中盤とか後半に出しても全く問題ないと思っています。2年生だと髙橋(裕也投手・総合2=向上)とか金子(大地投手・商2=春日部共栄)だとか、この辺はまだちょっと頼りないかね。チャンスがあれば経験を積まして。1年生はゆっくりやろうと思っていて、彼らの力を使わなきゃという感じのピッチャーの状況じゃないので、来年以降しっかりとしたピッチングができるように準備していこうという段階かな。
――星選手の成長はどういったところでしょうか
変化球を真っすぐと同じような腕の振りで放れるようになった。前は変化球になると腕の振りが遅くなっていたんだけど、そこが大きく成長しているので。そこの成長がなかったら先発にしようと思っていないんだけど、そこがこの2カ月くらいの間に見えたので先発に使ってみようかなと結構自信持って思っているんだけど。しっかり仕事してくれれば連勝できるんじゃないかと密かに期待しています。
――昨季は牛島将太捕手(営4=門司学園)がブレークしました
牛島はバッティングを生かしてという感じで、どこまでできるのかなってスタートしたんだけど、一応正捕手に定着して代表まで選ばれて。キャッチャーとしてはまだまだなところがあって、特にスローイングがまだまだ。そこを相手校は攻めてくるんじゃないかなと。そこで大きな穴にならないといいなと思っています。彼もよく練習する奴なんで。
――野手陣の状態はいかがでしょうか
サードは渡辺佳明(内野手・政経2=横浜)がやって、ショートは守備力が一番高い吉田大成(内野手・国際4=佼成学園)がやる感じだね。外野はセンターを逢澤(崚介・文2=関西)、萩原がライト、レフトが川口になるのか誰になるのか。
――やはり得点力がポイントでしょうか
うん、ちょっと得点力は走塁面も含めて上げないとね。春リーグ戦勝ったって言っても、全部2勝1敗のパターンだったし、秋は得点力を上げて連勝できるようなチームにしたいと思っているんだけど。そう意味で得点を狙えそうなオーダーを、やや守備に目をつむっても、まずそっちをやっていこうかなと思っています。
――近年は秋に結果を残すことが多い明大ですが、その要因などはありますか
もちろん一番ね、4年生中心に最終学年の最終段階のところなので、特に4年生はそこがいい形になるのかな。4年間成長し続けるっていうのは最もいい姿だと思っているし、それを目指しているから割とそうなっているんじゃないかな。みんなが努力をし続けるということができているっていうことだね。
――秋の理想の勝ち方は
春は、前の試合を次の試合につなげるっていう面ではね、多い試合数戦って、スタミナもないと戦い抜けない中それを戦い抜いたっていう意味で、体力面とゲームプランの両面である意味究極かなっていうのはあったけど、でも本当に強いチームは負けないチームだから(笑)。苦し紛れに言っているんだけどさ。10連勝するのが一番強いチームだから、それを目指してやってきているんだけどね。
――最後にファンの方々にメッセージをお願いします
春に16試合は2回目なんだけど、試合が月曜火曜になっていったんで、なんとか日曜で終わらせられるように頑張ります。二日間で、ぜひ強い応援をよろしくお願いします。
――ありがとうございました
[星川裕也]
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