(37)リーグ戦後インタビュー 菅野剛士

2015.11.17
 4番の責務を全うした。菅野剛士外野手(法4=東海大相模)はリーグ戦通算二塁打を28本とし、六大学記録も塗り替えた。また、1年間を通して4番に座り、チームを引っ張り続けた。主砲として責任と自覚を背負い続けた今季、そして4年間を振り返っていただいた。(この取材は11月7日に行われたものです)

――今シーズンを振り返っていかがでしたか
 順調には来ていたと思うんですけど、そこで最後の詰めが甘くて優勝がなくなった形なので、そこが優勝できなかった大きな原因かなと思います。個人的には、簡単には打たせてもらえない感じで、明からさまな四球だったり、そこで冷静になれずに自分で勝手にストライクゾーンを広くして打ちにいってた部分が結果出なかった序盤の方の反省点ですね。

――春は打率も残しましたが違った部分はありますか
 もうこいつはいいやという攻め方をされて、春はそこで冷静にいられたと思うんですけど、秋それができなかったです。

――チームとしてポイントとなった試合はありますか
 早稲田に連勝できて、チームにとって大きなことでした。そこで波に乗れて最終戦までいけて、でも最後の詰めのところでもう1つの山を越えられなかったっていう感じですね。

――記録が掛かる中でなかなか二塁打が出ませんでしたが
 始めは意識してなかったです。でも、意識してなくてもそれは付きまとうことなので、最後の方は意識を変えて二塁打を打つイメージに変えました。それがいい方向に向いてくれたので、守りに入らないで攻めていった方がこれからもいい結果が出るなという材料にもなりました。

――二塁打出たときはどのような気持ちでしたか
 2本目出たときの方がホッとしましたね。あれは狙いにいったので。狙っても打てたので良かったです。でも負けてしまったので微妙でしたけど、リーグ戦中はそういった面でもきつかったところがありました。

法大3回戦での記録更新だった
法大3回戦での記録更新だった

――今年1年通して4番を打ちました
 ずっと4番任されて、それなりの自覚を持って挑んでいたので、それがいい結果を生む場面もたくさんあったので、責任感だったり自覚を持って臨むことが大事だと再確認させられました。

――同期の4年生の存在は大きかったですか
 そうですね。自分が今まで野球に携わっていた中で一番うまい選手が多い仲間だったので、そこですごい刺激されました。

――この大学4年間で成長させてくれたものはありますか
 技術はもちろんですけど、その技術が備わって他の部分が成長しました。他の人の意見を素直に聞いたり、視野を広く持ったり、そういった内面的なところがプラスになりました。

――一番印象に残ってる試合は
 最後ですかね。負けて優勝決められなかったのは鮮明に残ってます。この4年間順調に来れてるようでそうじゃないので、日本一にもなれなかったのでやっぱりそこが悔しいです。

――うれしかったと思える試合はありますか
 1年生のときの早稲田戦で自分が打ってつながって勝った試合があったので、その試合がうれしかったですね。まだ1年生っていうのもあるのでいい結果が出て良かったですね。

――印象深い打席はありますか
 一番最初の打席ですかね。そこでヒットを打てたのは覚えてます。そのときは打ってやろうっていう一心でした。

――この4年間で思い出深いことはありますか
 2年生のとき怒られて、グラウンド外とかの掃除をしていたのは一番濃い記憶ですね。そういう経験があまりなかったので、そこでもいろんなこと学びましたし、やって良かったですね。

――心残りはありますか
 やっぱり日本一になれなかったことです。

――社会人野球ではどんな選手に
 1年目から出られるように頑張って、今と同じで試合を決めるだったり、そういった活躍できるチームから期待されて打席に立てる選手になりたいですね。やることは分かっているので、イチから体づくりを始めて、自分に足りなかったスキルだったり、全てを底上げして大きい自分になってナンバーワン外野手になれるようにやっていきたいです。

――今後に向けて意気込みをお願いします
 学生野球はこれで終わったんですけど、社会人でやってこれからも自分のスタイルを変えずに、でも周りのアドバイスを聞いて、その新しい自分がこの大学に戻ってきたときに見せられるようにやっていきたいです。

――ありがとうございました。

◆菅野剛士 すがのつよし 法4 東海大相模高出身 171cm・75kg 外野手 右投左打

試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 犠打 四死球 打率
菅野 今季・通算成績
今季 13 44 11 12 .250
通算 94 303 86 28 45 55 .284