(23)記念のバットと達成球を野球殿堂博物館へ寄贈/感謝状贈呈式

贈呈式には善波達也監督、髙山が出席した。128安打を達成した翌日の10月11日から使用バットと達成球は展示されていたが、シーズン後のこの日に式を行う運びとなった。髙山からサインと達成日を書いたバットとボールが寄贈され、廣瀬館長から感謝状が贈呈された。「歴代のすばらしい選手の、いろいろなものが飾ってあるところに、野球選手として寄贈させていただけることは光栄なこと」と素直な感想を口にした。また、善波監督にも感謝状が贈呈され「多くの方に見ていただける場所に展示していただけるということで本当にありがとうございます」と感謝を述べた。髙山のバットとボールは、元法大投手の山中正竹氏が記録したリーグ最多通算48勝達成の記念ボールのそばに飾られる予定だ。
最後は明大の元監督で、野球殿堂入りを果たしている島岡吉郎氏(昭11政経卒)の肖像レリーフの前で記念撮影。「御大の肖像の前で写真を撮るなんて」と善波監督は緊張の面持ちでレリーフに触れ、髙山と握手を交わした。初めて野球殿堂博物館に来た髙山は「一つ一つがすごいものばかり」と歴史を感じた。
常々口にした「応援してくれる人たちのために」という言葉。寄贈に際しても、自分の手を離れるもったいなさはなく、多くの人に見てもらうことを選んだ。この日も改めて「いろいろな方に応援してもらった形がこういう数字になった」と振り返った。骨折をした右手有鉤骨(ゆうこうこつ)の手術を終え、現在はリハビリの最中。退寮しプロへの準備も着々と進めている。「また新しいことでここに1つでも多く何かを寄贈できるような選手になれればなと思います」と大きな目標を挙げた。大学での実績を誇りに、プロでも名を残す選手になってみせる。
[森光史]
贈呈式でのコメント
善波監督
「こちらに髙山の記録のボールとバットを、多くの方に見ていただける場所に展示きていただけるということで本当にありがとうございます。高田繁先輩の記録を抜いていくということで、私もまた違った緊張感がありました。4年間かけての記録ということで、髙山自身にもしっかり頑張ったなと言うことを伝えたいです。これからも記録を達成した選手に恥じぬ野球人生を歩んでもらいたいと思います。今後とも一野球選手としての髙山に注目してやってください」
髙山
「難しい記録でしたしすばらしい記録だと思っていましたが、このようなすばらしいところに飾らせてもらえて、この記録のことをもっといろんな人に分かってもらえるのでうれしく思います。また新しいことでここに1つでも多く何かを寄贈できるような選手になれればなと思います。
歴代のすばらしい選手の、いろいろなものが飾ってあるところに、野球選手としてバットとボールを寄贈させていただけることは光栄なことだと思います。いろんな方に応援してもらっての記録ですし、僕が持っていても家族くらいしか見れませんが、こういうところに置いていただくことによって、大学野球ファン、明治ファン、プロ野球ファン、その他の野球を愛している方に見ていただけます。飾らせていただける方が僕もうれしいです。自分が飾りたいといって飾れるところではないので、関係者の方々がここに寄贈してもおかしくないという時に飾っていただこうと思っていました。今日は初めて野球殿堂博物館に来ました。一つ一つがすごいものばかりです。寄贈した選手に恥じないような選手になっていくことが一番です。ここがゴールではないので、ここからまた新しいことを目指していくという気持ちで頑張ります。この記録も最初から目指してやっていたものではなく、いろいろな方に応援してもらった形がこういうことになったので、プロでも1からいろんな人たちに教えてもらいながら努力して何かしらの形で残せればいいかなと思います」
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