秋季リーグ閉幕 5位に終わるも新チームでの再起誓う

2015.10.25
秋季リーグ閉幕 5位に終わるも新チームでの再起誓う
 秋季リーグ戦の閉会式が行われた。早大に連勝し2位につけた春から、順位を大きく下げ5位に終わった。秋季3連覇を懸けて挑んだが、取った勝ち点は1つと敗北の悔しさを味わった今季。その中でも朗報が届いた。寶田慎太郎外野手(営4=東北)と萩谷直斗内野手(営3=水城)が11月に行われる全日本大学9ブロック対抗大会にオール関東のメンバーとして選出された。六大学でしのぎを削った他校の選手たちとともに、全国の頂点を目指す2選手に期待だ。来年度の覇権奪回に向け、準硬式野球部は再び動き始める。

 最後まで悔しさの消えないシーズンだった。勝ち点は大量得点で連勝した開幕カードの東大戦のみ。その後は連敗が続き、5位で秋季リーグは幕を閉じた。「ふがいない成績」と千田晃二監督。反省点や課題は枚挙にいとまがないが、その分来季への希望も大きい。今回で六大学の戦列を離れる4年生の寶田は「戦力的には今年よりも強い」と新チームの躍進に期待している。新たにチームの舵を取る現3年生は先発エース・小田敏大(営3=明大中野八王子)や、パワーヒッター・萩谷など実力派のメンバーが勢ぞろい。チームを一から刷新させ、ここから上昇気流に乗っていきたい。

オール関東に選出された寶田(左)と萩谷
オール関東に選出された寶田(左)と萩谷

 勝利の立役者となれるか。全国大会にオール関東としてのメンバー入りを決めた寶田と萩谷。寶田は明大で確立させた、武器となる「足を使ったプレー」で相手チームをかき乱す。最上級生として他選手のサポートについても考えており、最後までチームプレーを徹底させる姿勢を見せていく。また萩谷は初めての選出に「うれしい」。リーグ戦で戦った選手たちから学び取るものも大きいはずだ。今年かなわなかった全日本出場を目指すチームにとって、刺激となる存在になるのは間違いない。2選手が明大、そして関東の代表として全国の頂点へと導くプレーを見せてほしい。

 目指すのは「今までにない準硬式野球部」(千田監督)。正念場での1本に飢えた今季。チームは、六大学に限らず全国の舞台においても勝利にこだわる気持ちは強い。その思いとは裏腹に来年へ向けた戦いは、もうすでに始まっている。チームが目指す頂に向け、選手はこれからも日々白球を追いかけていく。

新チームで心機一転頂点を目指す
新チームで心機一転頂点を目指す

[石渡小菜美]

閉会式後のコメント
千田監督

「ふがいない成績で非常に残念。選手が一生懸命やってくれたのにも関わらず、こういう成績しかあげられなかったのは私の責任でもあるし、この秋の練習と関東選手権までの練習を新しいスタッフとがっつりやって、来年の春からはいい成績を残せるように、もう一回ゼロからやり直す。(今年1年は)春2位でそのまま清瀬にも行って、清瀬の決勝で負けたあたりから精神的にもみんながたがた来てしまったような気はする。それを立て直せなかったのは私の責任であって、これから立て直していく。(4年生については)人数が少ない中頑張ってよくやってくれたと思う。今年の反省点は私もすべて頭の中に入っているし、新しくキャプテンになる酒井や副キャプテンの萩谷と話をして、そのまずい点を全て直していく。その方針も酒井と確認しているので、そのやり方に乗っ取って、今までとは違う準硬式野球部を作っていく」

寶田
「4年間振り返って、ここまでうまくいけないというか、勝てなかったゲームがなかったので、終わり方的には良くなかったかなと思う。(個人的には)基本的には自分もそんなに試合に出ることもこれまでに比べたら少なかったし、そういった面では新しい力が試合に出られたり、いろいろ試せていたと思うので、来年以降につながると思う。確実に戦力的には今年よりも強いと思っているので、普通にやってくれれば、全日本だったり、関東選手権でも勝ち上がっていけると思う。(オール関東に向けて)やることは自分の中で変わらないので、自分が普通にできることっていうのをやっていけば、少しでもチームの力になれると思うので、できることを一つずつやっていきたい。自分なりの武器の足を使ったプレーを明治でも確立していったので、そういったところをオール関東でも見せていければチームの力になるのかなと思う。試合に出るか出ないかは監督さんが決めることなのでまだ分からないが、最上級生の4年生ということで他の面で選手のサポートだったり、出てる選手を安心させたりだとか、チームプレーを徹底してやっていきたい。(明大での4年間は)高校でも甲子園に行けて、大学でも全国大会に4年連続出場させていただいて、本当に恵まれた環境の中でずっとプレーさせていただいた。本当に家族だったり、周りの監督、コーチだったり、仲間だったり、チームワークに恵まれた環境の中でずっと野球ができたので、幸せな4年間だった」

萩谷
「(オール関東は)今回が初めてなのでうれしい。メンバーは活躍しているメンバーなので、何か少しでも学べればいいと思う。(スタメンは)8日に練習試合があって決まるので出られたらいいなと思う。六大学はほとんど顔見知りなので、やりづらさはないと思う。(今季は)ラスト2カードで打ってないので、そこで打ってればベストナインも取れたかもしれないし、チームも勝てた試合もあったので、納得のいくシーズンではなかった。(来年は)全日本出場を目標に頑張る。この時期から目標がしっかりしているので、そこに向かってチーム一丸となって頑張りたい。酒井を中心にいいチームがつくれると思う」