(32)血の明法戦 投打で圧倒し完全優勝を決めろ/法大戦展望

2015.10.23
 歓喜の瞬間は目前に迫った。前カードの慶大戦で連勝し、勝ち点4で首位に立った明大。今カードで法大から勝ち点を奪取したその瞬間、38度目のリーグ優勝が決まる。対する法大は勝ち点1で現在リーグ4位も、春は連敗を喫した相手。その雪辱を果たすためにも、チーム一丸となって戦いにいく。狙うのは5季ぶりの完全優勝、そして明大史上初となる秋3連覇。これ以上にない舞台が整った。

 波に乗せたくない打線だ。チーム打率は慶大に次ぐリーグ2位の2割6分9厘と現在、打率10傑に畔上、大西千、若林、蔵桝の4選手が入っている法大。主将の畔上はリーグ最多の17安打を放っており、打率はリーグ2位の3割9分5厘とここ一番での勝負強い打撃が光っている。走者をためた場面では回したくない打者だ。そのためにも警戒したい選手は上位打線を担う4年の若林。脚が武器であるリードオフマンも、今季リーグ2位タイの3本塁打を放っている。また、今季から中堅手のレギュラーを獲得した1年の大西千は長打も放てば、小技もできるユーティリティーな選手だ。チーム全体に流れを渡さないためにも、先頭打者を塁に出させないことは絶対条件。上原健太投手(商4=広陵)、柳裕也投手(政経3=横浜)の気持ちのこもった投球で守備から、リズムをつくりたいところだ。

 若い二本柱を狙い撃ちだ。エースとしてマウンドに上がるのは2年生右腕の熊谷。135km前後の直球を軸に、緩急をつけた投球を披露する。春の対戦では、その打たせて取る投球の前に明大打線は塁に出ることに苦戦した。秋はここまで8試合に登板するなど、場面に関わらず登板する心身の強さもひときわ目立つ。早い段階で打者有利のカウントに持ち込み、好球必打を徹底したい。春は1年森田が先発軸となっていたが法大だが、森田は今秋ここまで登板なし。しかし、その穴を感じさせないのが同じ1年菅野の台頭。春は中継ぎで2試合登板でシーズンを終了するも、秋はここまで5試合に登板し、2勝を挙げている。慶大2回戦では強力な相手打線を3安打に封じ込め、初先発初勝利と大きく頭角を現した。今カードでルーキー右腕とのリーグ戦初対戦を迎える明大、初物相手にどれだけ勝負を仕掛けていけるかがカギとなりそうだ。

 勝ち点を奪えば、優勝が決まる試合。ここまで、幾多の接戦を制してきた明大が最後まで粘り強く戦い抜く。紫紺の誇りを胸に、運命の最終カードが幕を開ける。

[土屋あいり]

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対法大戦
10月24日 11時試合開始予定(一塁側)
10月25日 13時半試合開始予定(三塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩10分 千駄ヶ谷駅より徒歩15分

シーズン スコア 成績
過去の法大戦スコア
15年春 ●5-6 4位
●8-10
14年秋 ○5-1 優勝
●1-6
○3-2
14年春 ●1-2 3位
○5-3
○4-3
13年秋 ○5-2 優勝
○5-3
13年春 ●5-9 優勝
△5-5
○6-3
○3-2
12年秋 ●1-6 4位
●2-3
12年春 ○4-2 4位
△4-4
●4-5
○5-3
11年秋 ◯9-8 優勝
●1-3
◯3-2
11年春 ◯5-2 4位
●1-3
●0-2
10年秋 ◯4-1 4位
●5-8
●1-0
10年春 ◯6-5 3位
◯4-2
09年秋 ◯5-1 優勝
●1-3
○3-2
09年春 ●3-5 3位
●4-5
08年秋 ◯3-0 3位
◯7-0
08年春 ◯7-2 優勝
△2-2
○6-0