(27)封じろ強力打線 迫る慶大を突き放せ!/慶大戦展望

六大学屈指の強力打線の勢いが止まらない。東大1回戦では史上初の3者連続弾を記録。リーグトップのチーム打率2割8分6厘で、シーズン本塁打数記録20本に迫る17本塁打を放つ慶大打線はまさにリーグNo.1といえる。最も警戒したいのは主砲の横尾だ。明大に対して「相性の良さがある」という横尾は昨季の明大戦では10打数5安打2本塁打と大当たり。今季も打率4割6厘と好調を維持し既に5本塁打をマークしている。リードオフマンを務める山本泰は長打の割合が高く、打線に火をつける一発が怖い選手だ。春は打率1割台の絶不調であった谷田も復活を果たした。開幕カードとなった立大戦ではサヨナラ本塁打を含む3本塁打。ここまで横尾に並ぶ5本塁打に加え14打点と4番打者にふさわしい勝負強さを取り戻した。他にもリーグ4位の打率3割8分1厘を誇る小笠原や、リーグトップの5盗塁を決めている梅野など、一人として楽に打ち取れる相手はいない。
総力を挙げて立ち向かう。「徐々に調子が上がっている」と東大戦では8回無失点に抑えた上原健太投手(商4=広陵)や、リーグトップの43奪三振を記録している柳裕也投手(政経3=横浜)の奮起に期待が懸かる。安定感のある2人に加え、齋藤大将投手(政経2=桐蔭学園)や星知弥投手(政経3=宇都宮工)らリリーフの活躍も必須だ。投手陣の総力が試される一戦。脅威の打線を封じ込め、勝利へとつなげる。
慶大投手陣の核となるのは最速153キロ右腕・加藤拓。膝を高々と上げる独特なフォームから繰り出される球には力がある。直球を武器に、昨季の明大戦では8回1失点に抑える好投を見せた。この秋も好調を維持しており防御率0.44でリーグトップに立つ。今季4試合で先発を任されている左のエース、三宮も手強い相手になること間違いないだろう。やや不調気味ではあるが直球、スライダー、カーブ、チェンジアップを巧みに織り交ぜ三振の山を築く。昨年に続き、明大に強いと言われるこの両投手の攻略ならずして勝利に手は届かない。
この戦いを機に打線不振を払拭(ふっしょく)する。東大戦2試合を通じて8安打4得点の明大。11四球こそ選んでいるが打率1割台に沈んでいる4番・菅野剛士外野手(法4=東海大相模)をはじめ、本来の力が発揮できていない。ここで復調のきっかけをつかみたいところだ。しかし、不調の中でも勝ち切れてはいる。数少ない勝負どころで食らいつき、慶大投手陣を引きずり降ろす。
慶大戦では3季連続で勝ち点を献上している。リーグ優勝を成し遂げるためにも、天敵を破る絶好の舞台だ。今まで以上に厳しい戦いが想定されるが、執念で勝ち点を奪ってみせる。
[星川裕也]
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対慶大戦
10月17日 13時半試合開始予定(三塁側)
10月18日 11時試合開始予定(一塁側)
神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩10分 千駄ヶ谷駅より徒歩15分
シーズン | スコア | 成績 |
---|---|---|
15年春 | ●5-8 | 4位 |
○7-0 | ||
●1-2 | ||
14年秋 | ○4-3 | 優勝 |
●1-3 | ||
●2-4 | ||
14年春 | ●3-4 | 3位 |
△5-5 | ||
●3-5 | ||
13年秋 | ○5-0 | 優勝 |
○4-2 | ||
13年春 | ●3-5 | 優勝 |
○4-0 | ||
○2-0 | ||
12年秋 | ●2-5 | 4位 |
○3-1 | ||
△0-0 | ||
●0-1 | ||
12年春 | ●1-2 | 4位 |
●2-8 | ||
11年秋 | ●0-2 | 優勝 |
○3-2 | ||
○7-0 | ||
11年春 | ○6-0 | 4位 |
△2-2 | ||
●3-9 | ||
●0-5 | ||
10年秋 | ○4-0 | 4位 |
●0-8 | ||
●3-4 | ||
10年春 | ●2-3 | 3位 |
●3-4 | ||
09年秋 | ●3-8 | 優勝 |
○3-1 | ||
○8-4 | ||
09年春 | ○7-2 | 3位 |
○2-1 | ||
08年秋 | ●2-3 | 3位 |
●1-3 |
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