(19)チームメイトが語る 上原健太

2015.10.13
 ポジションは違えど強く意識し合う。高校時代、髙山の飛び抜けたセンスを前に、同級生だと知り驚いたという上原健太投手(商4=広陵)。二人の舞台は同じ明大へと移り、今や攻守の柱としてチームに欠かせない存在へ。4年間ともに過ごしてきた上原の目に、髙山の姿はどう映るのか。

 1年春から結果を積み上げ成し得た大記録の達成。上原は「バットコントロールのうまさと、スイングの力は周りと比べ飛び抜けている」とその優れたセンスを称賛する。さらにその類まれなる能力の中でも「自分のことは自分が一番よく知っているという強みがある」と上原。髙山は「誰かに相談したり、とかは絶対にしない。基本的には自分で考えて自己解決をする」と調子を落としても変わらない自己流のスタイルを貫いた。「自分を変えないこと」で着実に結果を積み上げ、前人未踏の130安打まで数字を伸ばしている。

 隠れたライバル心がある。二人は練習で対戦もするが、髙山の何としてでも塁に出ようと、毎回セーフティーバントを試みる姿勢には「相当同学年、自分に対して負けたくないんだろうなと思う」と上原は笑って話した。今季の開幕前には坂本誠志郎主将(文4=履正社)だけではなくチームを引っ張る存在になることを話し合った二人。互いにチームの命運を握る同士として「どちらが結果を残せるのか」と味方ながらも存在を強く意識する。これからも互いの結果が互いの力となり、チームを支えていくだろう。

次回の特集は「慶大戦総括」です。