止まらない連敗 早大に先勝許す/東京六大学秋季リーグ戦

2015.10.10
止まらない連敗 早大に先勝許す/東京六大学秋季リーグ戦
 連敗街道から抜け出せない。2回、8番小田敏大投手(営3=明大中野八王子)が放った内野ゴロの間に1点を先制する。しかし先発小田が4回に追い付かれると、6回には勝ち越し2点適時打を献上してしまう。明大はその裏に1点を返すのが精いっぱい。2―3で敗れ、リーグ戦5連敗を喫した。

 またも勝利をつかめなかった。先制したのは明大。2回1死一、三塁の好機に打席の小田は高いバウンドのゴロを打ち、三塁走者をホームに迎え入れた。先制点を得た小田だったが4回に同点にされる。さらに6回、連続中前安打などで1死満塁のピンチになると「簡単にストライクを取りにいってしまった」(小田)とフォークが甘く入り、9番打者に左中間二塁打を浴びて2点を勝ち越された。しかし6回裏に無死二、三塁と絶好のチャンスをつくった明大。4番松原大樹外野手(営2=明大中野)の打球を三塁手が失策し1点を返すとなおも無死一、三塁だったが松原が盗塁失敗。後続の打者も倒れ得点機を逃した。その後投手陣こそ踏ん張るも、打線は好機をつくることができず敗戦。これ以上連敗を伸ばせない試合だったが痛い黒星を喫した。

 敗戦の中でも光が見えた。今まで4試合連続で先制を許していたが、今試合は「やっと欲しかった先制点を取れた」(吉田由宇主将・法4=日本文理)と、序盤に理想の展開へと持っていくことができた。しかし課題はまだある。今試合を含めて4試合連続で1点差負けと粘りがない。「負け癖が付いてしまった雰囲気があるので直さないと勝てない」と萩谷直斗内野手(営3=水城)。連敗を止めることでチームのムードを変えていきたい。悩めるチームが次こそ勝利を収め、息を吹き返してみせる。

[木村亮]

試合後のコメント
吉田主将

「ちょっと負け癖が付いている感じがある。とにかく今日は先制点を取れてその中で追い付かれて逆転されて。やっと欲しかった先制点を取れたにもかかわらず、最後負けてしまったのはかなり本当に負け癖が付いている、これが本当に今の自分たちの力だと感じる。全て結果が付いてくるかといったらそうではないのでこれが結果だと思うのでこれが今の力、力不足なんだと思う。先制点を取れたのは良かった。明日は頑張る」

小田
「今日はパワー的にも調子的にも悪くなかった。点は取られたが、自分の中では悪いピッチングではなかったと思う。ずっと連敗続いているので、自分が止められるようにと思ったが、止められなかったっていうのは残念に思う。練習してきた変化球なり真っすぐなりが思ったところに投げられていたので、そういう点は良かったと思う。ただ打たれたところは甘く入ったフォークなのだが、打たれる前にランナーを出すタイミングで簡単にストライクを取りにいってしまったっていうのが今日の反省点だと思う。ランナーいないときから簡単にいき過ぎるっていうところが第一で、後はカウントを悪くし過ぎるので、基本なことだがストライク主体でいかないと自滅してしまうかなという感じはあった。練習してきた変化球の精度は全体的に見れば良かったと思うし、狙ったところにはいっていたのでその点は良かったと思う。調子良くても負けは負けなので、ピッチャーだけ頑張ってもとか、野手だけ頑張っても勝てるものではないので。明日気持ち切り替えてチーム一丸となって勝っていきたいと思う。結果が出ていないので、次があるかどうかは分からないが、次があったら0に抑えられるように意識して投げていきたい」

萩谷
「試合内容は負けている中では良かったが先制して追い付かれて2点取られた後も1点しか取れなかったのであのチャンスで何点か取れていれば違った。そこが今のチームが弱いところ。打てないのでどういう形でも点は入ればいいんだが2点しか取れてない。ずっとピッチャーに負担が掛かっているので野手が悪いと思う。野手が打てば強気で攻められるがそれができていない。野手がしっかり打たないと話にならない。(ピッチャー陣は)10本くらいヒット出たが結果3点なのでゲームつくれていると思うので、連敗は野手のせいだと思う。これだけ負けると負け癖が付いてしまった雰囲気があるので直さないと勝てないと思う。内野手だったら自分が一番上なのでもう少し引っ張ってやっていかないといけないがそれもあまりできてないので、このリーグ戦が終わったら代替わりになるので自覚持ってやっていきたい。(バッティングは)最後の打席もつないでいればチャンスがあったのでそういうところで打てなければ意味がない。打率としてはいい結果が残っているが最後の打席で打てなかったので甘いと思う。(明日は)勝たなかったら6位もあるらしいので今でも笑えないが本当にまずいと思うので明日勝つだけ。打てなくてもどんな形でもいいので1点でも多く取りたい。ピッチャーはこのまま頑張ってもらって野手陣に期待している」

松原
「ピッチャーが頑張ってくれたが、全然打てなくて助けられなかったので、明日こそはもっと早めにピッチャーを楽に投げさせてあげたいと思う。(今日は4番)自分では打順を意識したつもりはなかったのだが、結果的に打てなかったので。もう一回気持ちをリセットして頑張る。今日は監督がいなくて、4年生だけでオーダーを組んで下さったのだけど、期待に応えられなかったので悔しい。(リーグ戦5連敗)一回どこかで勝たないと雰囲気は変えられないと思うので。ベンチの中が静かなのでそこら辺から変えていけたらなと。バッティングの調子は悪くないのだけど、ちょっと今日は迷ってしまったかなと。明日こそは勝ちたいので、力抜いて集中して打席に立ちたいと思う」