(17)チームメイトが語る 菅野剛士

2015.10.06
 一番近くで髙山の活躍を見続けてきた。1年次からお互いに試合に出場し、同じ左打者、同じ外野手、さらに打撃練習の班も同じ。そんな環境で4年間切磋琢磨(せっさたくま)してきた菅野剛士外野手(法4=東海大相模)。リーグ戦では4番に座り、髙山と共に打線のキーマンとして打席に立ち続けている。そんな菅野から見た髙山の選手像とは、いかなるものなのか。

 不調の中でも安打を放てる。髙山のことを「調子が良くなくても、ボールを見ることがなくて、思い切りがいいバッター」と分析。ボールを見ずに振っていく。髙山にはこの積極性があったからこそ、ここまで安打を積み重ねてこられたと菅野は見ている。
 大記録達成は、髙山の俊足なしには成し得なかったことだろう。実際に127本の安打のうち、24本が内野安打と数字にもよく表れている。髙山も「これ(内野安打)が一番自分らしいヒット」と自信を持っている部分だ。「足が速いところが本当にうらやましい」。髙山の足は菅野もうらやむ大きな武器となっている。

 チームの主軸として下級生時から存在感を放ってきた菅野と髙山。意外にも野球について話すことはあまりなく「ライバルなどと意識することはない」という。しかし「よく一緒にご飯は行ったりする」とプライベートでは仲が良い。お互いにライバル視せず、良き仲間でいる。こうした関係が2人を大きくさせていったのかもしれない。そして残り3カード、リーグ戦も佳境を迎える。優勝のためにはこの2人のスラッガーの活躍がカギとなるのは間違いない。勝利の中心には必ず菅野と髙山がいるはずだ。

次回の特集は「東大戦総括」です。